記録情報No.4
死者の亡霊が、そうであったはずのものが、声を上げる。
「なぁっ!?」
【
「おねぇちゃん、だいじょうぶ。まだ【
「あら、まだそんな防御があったのね。分からなかったわ。凄いわね、【
「あんたに褒められてもうれしくない」
本当に感心したように目を開く【
とはいえ、【
【
その仕組みは、【
「でも、貴方達、少々
「自惚れてなどいない!」
「じゃあ、なんであんな
「なっ…あ、あれを防ぐのは不可能なのだ、
「えぇ、それだわ」
「何がだッ!?」
「あら、分からないの?」
本当に? とでも問いたげな【
「私、それが絶対防げないってこと、
絶対無理だということを、忘れていたから、防げたと。
「な、ッ……」
「………」
「まだ気づかないの、〈
一人でペラペラ話す【
自らが誇る最高の
「さて、じゃあ次は私の番ね」
そして、呆然自失と立ち尽くした〈
「どうやって遊ぼうかしら?」
少女達の目に移ったのは、蟻を踏み潰して遊ぶ幼子の表情と、寸分違わぬ笑顔だった。
「【
覚悟を決めて、〈
「遅いわぁ」
「なっ…!?」
しかし、全ての速度を越え、止まった世界で動けるはずの少女の正拳突きは、【
「ほら、転んじゃうわよ?」
「【
【
「まずは貴女からね、【
「…っ」
これまで感じたこともないほどの生命の危機を感じた【
「ごめんなさいね。私の身体、周りが止まったら止まらなきゃいけないことを忘れちゃったみたい。それと、止められたら止まんなきゃいけないこともね」
それでも、その一切に構わず、【
躊躇いもなく伸ばされた綺麗な右手が、【
「【
その瞬間、少女は完全なる闇に落ちた。光は見えず、匂いはせず、空気は感じない。ただ耳から、否、耳なのかも実感出来ないどこかから、【
「貴女の身体から、感じたことを脳に伝えなきゃいけないってことを忘れさせたわぁ。実験に使おうかと思ってたけど、貴女達姉妹、とっても綺麗なのよね。だから、飾っておいてあげる。外界のことを何も知れない少女達は、一体どんな動きを見せてくれるかしら。あはははっ、今からとっても楽しみだわっ!」
【
だが、その聴覚もすぐに
「それじゃあ、いっぱいいっぱい、狂わしく踊ってね。私の愛しい
その言葉が、【
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