Q.一目惚れってアリなのか?! A.アリです!
TACUMA
第1話 大学デビューと一目惚れ
一目惚れとは、相手を一目見ただけで恋に落ちてしまうことを指すらしい。俺は一目惚れおろか恋もしたことがなかった。理由は簡単、好きになるほど可愛い女と会ったことがないからだ。だから俺は『一目惚れはただの妄想』と決めつけていた。そして今、大学の講義に行く途中にたまたま会った女に一目惚れをしてしまった。
「あの女の人だれなんだろうな・・・」
ボソッと独り言をつぶやく。
「は?知るかそんなもん、お前が惚れた人なんて見たことないから知らねぇよ。」
親友に言われた。何だ、そんなに冷たい男なのかお前は。
「特徴は、ショートの髪の胸がでかい美人の年上のお姉さんだ。」
特徴を言ってやった。この親友は富谷鹿波(とみやかなみ)俺の高校からの友人だ。ちなみにこいつは大学でも顔が広い。ここまで特徴言ったらわかるだろうと思っていたが・・・
「そんなやつこの大学に腐るほどいるだろうが。もっとわかりやすい特徴言えよ」
腐るほどいるようだ。
「は?まじまじと見てないからそれ以外の特徴なんて言われてもわかんねぇよ死ねよ」
ちなみに今話している場所は食堂だ。昼飯を食いながら話している。てか今食ってる麻婆豆腐美味いな。後でおばちゃんに作り方教えてもらお。そんなことを思っていると富谷が
「そういやぁお前サークル何はいるか決めてんのか?」
聞いてきた。ちなみに俺は小中高全て野球をやっていた。なので大学では他の競技をやろうとしていたが
「い〜や、やってみたいサークルがない。」
そう、やってみたいサークルがないのだ。なのでいま俺は無所属である。
「おれはe-スポーツのサークルに入るぞ。お前もe-スポーツサークルに入らないか?」
「鬼にならないか?みたいに誘ってくんな。俺がやるゲームはお前と一緒にやる戦争ゲームとカードゲームぐらいしかやらないぞ?」
おれの趣味は戦争ゲームとカードゲームだ。バイト代ほとんどすべてをカードゲームに費やしている。
「カードゲームもやってるみたいだぜこの大学は」
富谷のその発言の後俺は
「今すぐサークルに入る紙をもってこい。いいか、今すぐにだ。今すぐに持ってこないと貴様の唐揚げにレモンをかけるぞ」
俺はレモンで脅した。ちなみに富谷は重度のレモン嫌いで唐揚げにレモンを絶対につけないのである。
「はっ!今すぐ持ってまいります元帥殿!」
富谷はのりがいいので面白い。
「今すぐ戦闘準備だ富谷中佐!」
俺たちは戦争系のゲームが好きなのでこういう遊びをけっこうしているから今のは素で出た。
「天皇陛下バンザーイ!」
あいつ職員室に万歳突撃しやがった・・・
まあどうせあいつが行こうが行かまいが唐揚げにレモンをぶっかけるのは絶対にすると決めていたので俺はあいつの唐揚げにレモンをかけた。
すぐバレてブチギレられたがな。俺なにかしたっけ?
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