13−5
有名な家名の家柄の若様に
ーーーーー手を出す輩がいるはずが無い
”居るとしたら”〜何をしたって処罰されない相手
明らかに……それは、彼の身内の暴力だった
絶対に誰にやられたって言わなかったが
平時のウィストンの父親に対するビクつく畏怖は常軌を逸していた
友人の目の奥を覗き込めば、犯人なんかすぐにわかった
「殴ったのアイツなんだろ?!」
「こんなになるまで殴るなんてとんでもないだろ!」
あくまで名前を出さず、泣きながら訴えた
ーーー誰が聞いているか解らない
あえて名前と父親というワードは言わなかったが、それで友人に充分通じたはずだと手応えを感じていた
「…何処かで体を休めよう
医務室の先生と顔なじみだから一々理由を詳しく言わずに寝かせてもらえるんだ
だいいち君 熱っぽいじゃないかっ!
何かあるといけないから 今すぐそこにいこう!!」
「……おまえはいいなあ
全ての人に愛されてーーーー」
「〜〜〜〜!!」
眩しい様な顔で言われ、流石にカッと頭に血が上るのを感じた
……オィィ… 一体全体何言ってるんだよ!!!!
いい加減 怒るぞコラァ〜〜!
クリストファーは王太子特権で有無を言わさず
カリキュラム全終了の授業後ーーー……
『学園』から『王宮』へ
王太子専用〜彼を迎えにきた直通電脳リムジンに、今だ体調不良のウィンストンを引っ張り込んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます