ぼうけんにでかけよう
文野志暢
第1話
えいちゃん、ひいちゃん、しいちゃんはなかよし3人ぐみ。
ぼうけん大好きえいちゃん。本が大好きひいちゃん。なぞが大好きしいちゃん。
いつも3人でふしぎや謎を探しています。
ある日、えいちゃんにふしぎな手紙がとどきました。
『えいちゃん・ひいちゃん・しいちゃんの3人で
このなぞをといて、たからを見つけよう!!
【たこたうたえたたんたの
ぶたらたんこたにたおた
とたこたのこたがいたたるたよ】
なぞのじんぶつより』
「たからさがしの手紙だ!!」
さっそく、えいちゃんはひいちゃんとしいちゃんに教えました。
3人はえいちゃんの家に集まりました。
ひいちゃんもしいちゃんも手紙を見てワクワク。
「おもしろそう!」
「でもこれどうやって読むんだろう?」
3人はうーん、うーんと考ます。
ひいちゃんが手紙をじーっと見ていると、手紙の下にたぬきの絵が気になりました。
「たぬきのえ、たがいっぱいの手紙。うーん。あっ!!」
「どうしたのひいちゃん」
「えいちゃん、しいちゃん!これたをぬいたら読めるよ!」
「ホントだ!?」
「ひいちゃんすごい!」
えいちゃんとしいちゃんはうれしくなります。
手紙のなぞは『公園のぶらんこにおとこのこがいるよ』。
3人は公園にいきました。
ブランコの前にはしいちゃんのお兄さんのてるくんがいます。
「なんだ。てるくんじゃん」
「おにいちゃんがこのなぞををつくったの?」
「ちがうぜ。なわとびを引っかからないで20回とべたら、つぎのなぞを渡すぞ。だれがやる?」
えいちゃん、ひいちゃん、しいちゃんのワクワクはとまらない。
「わたしが跳ぶよ!」
とえいちゃん。
えいちゃんはてるくんからなわとびを借りて跳び始めます。
ぴょんぴょんぴょん
「18、19、20!」
えいちゃんはあっさりとなわとび20回跳びました。
「やったね」
「すごいよ」
ひいちゃんとしいちゃんも大喜び。
えいちゃんもニコニコしています。
「できたな。これがあたらしいなぞだ」
てるくんが3人に2枚の紙を渡しました。
『【1・1・1】としゃべる女の子のちいさな緑色のおうちへの行きかた
①公園を出たら『ナロ』にすすむ。
②三つ目の一本足が見えたら、二つ目の一本足の前にあるしましまをそっと渡り、『ナエ』にすすむ。
③二つの『みきくけこ』がみえたらそっと『ナロ』にすすむ
④大きい家の中にあるよ
ヒント
『ナロ』と『ナエ』は漢字だよ』
もう1まいは1年生の漢字の紙でした。
えいちゃん、ひいちゃん、しいちゃんは目をキラキラさせてなぞを見ます。
「ナロとナエ……。うーん?あっ!!」
「右と左だ!!」
しいちゃんが笑顔で言います。
「ほんとだ!」
とえいちゃん。
「すごーい!」
としいちゃん。
「しゅっぱつだー!」
「おー!」
3人とてるくんは公園を後にしました。
車に気をつけて歩いていると、交差点につきました。
ひいちゃんが気が付きます。
「三つ目の一本足は車の信号だね」
「じゃあ2つ目の一本足は人の信号だ!」
とえいちゃん。
「それならしましまは横断歩道だ!」
としいちゃんは言いました。
てくてくてくてくてくてく
いつまでたっても、2つの「みきくけこ」が見つかりません。
てるくんがヒントを出しましました。
「『みきくけこ』ってなにかおかしいよね」
「かきくけこの「か」がみになっるよ。」
とひいちゃん。
「か、がみ。鏡……」
「あーーーーー!2つの「みきくけこ」ってあれだよ!」
とえいちゃんは指をさします。
その先にはカーブミラーがありました。
「ホントだ!」
「鏡だ!」
すごいすごいと3人は喜びました。
この先にあるのは
しいちゃんの家でした。
「あれ?「111」ってはなす女の子ってだれだろう」
「1って英語でワンって言うんだよ」
てるくんは言いました。
「ワンワンワンって」
「あっ!」
3人は何かに気がついて、庭にすすんでいきます。
「よもぎ~」
しいちゃんが声をかけると、犬がかけよってきます。
よもぎの家の前には袋がありました。
家の中で袋をあけるとパズルでした。
「なにこれ!?すごーい」
あーでもないこーでもないとパズルを作っていればできあがりました。
「やったー」
「スタートにもどると宝があるよ?」
「スタートってわたしの家?」
「早くいこう」
えいちゃんの家についたらごちそうと3人の家族がいました。
「ぼうけんはどうだった?」
3人はにっこり笑って
「たのしかったよ!」
と言いました。
ぼうけんにでかけよう 文野志暢 @a492
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