北欧美少女のクラスメイトが、婚約者になったらデレデレの甘々になってしまった件について【2巻発売予定!】

軽井広💞クールな女神様 漫画①3/12

第一章 北欧美少女は積極的?

第1話 恋愛なんてするはずのない俺が、北欧美少女に婚約を迫られている

 高校生の透にとって、恋愛なんて他人事だった。


 友達さえいない自分に彼女ができるなんて思えない。両親が不仲から離婚したせいで、恋愛に何の幻想も抱けない。


 当然、自分が結婚するなんて、遠い未来のことでも、あるはずもないと思っていた。

 ところが――。


「ねえ、連城くん……」


 目の前にいるクラスメイトの女子は、綺麗に澄んだ声で、透の名字を呼ぶ。


 そして、彼女は青い宝石のような瞳で、恥ずかしそうに透を見つめた。


 その女子生徒は、学校一と呼ばれるほど顔立ちの整った美少女だ。実際、一人を除けば、彼女ほど可愛い女子生徒を透は知らなかった。


 その少女の前に立てば、国民的人気アイドルだって霞んでしまうだろう。


 彼女の名前は、愛乃あいの・リュティという。

 名前のとおり、外国――北欧の一国であるフィンランドの生まれだった。


 髪は流れるような美しいブロンドで、瞳はサファイアのように美しい青色だった。ブレザーの制服が、彼女のために存在しているかのように似合っている。


 そんな彼女は小柄だが、とても目立つ。フィンランドの大企業のお嬢様でもあり、クラスではいつも一人で本を読んでいるから、「孤高の女神」なんて呼ばれている。


 そんな少女と、透は放課後の図書室で二人きりになっていた。

 窓から射し込む夕日が、愛乃の金色の髪を美しく照らし出している。


 周りに他に人はいない。もう時計はきっかり六時を指していて、みんな帰ったんだろう。


 透は冷や汗をかいた。二人きりという状況だけでも緊張するけれど、愛乃の次の言葉が予想できたから、なおさらだった。


「わたしと結婚してほしいの!」


 愛乃は青い瞳をきらきらと輝かせ、透に迫った。

 第三者から見たら、まったく突拍子のない発言のように思えるけれど、透にとっては違った。


 愛乃からこの言葉を告げられるのは、もう六度目だった。

 そして、透の返事は決まっている。


「あのね、リュティさん。何度も言っているけれど、俺はまだ16歳。日本の法律では、まだ結婚できないよ」


「だから、婚約者になってほしいと言っているんでしょう?」


 愛乃は頬を赤く染め、そしていたずらっぽく微笑んだ。


 これが愛ゆえの告白なら、透も喜べただろう。

 しかし――。


「連城くんは形だけの婚約者になるだけ。それでいいの」


 愛乃は、透にささやいた。まるで当然のことかのように。


 どうしてこんなことになったのか。

 透は頭痛に襲われ、そして、この孤高の女神と関わるようになったきっかけを思い出す。


 それは数日前のことだった。





<あとがき>

北欧美少女とのイチャラブ同棲ものです!


↓ラブコメ、新作です!!


幼馴染に振られた俺が、国民的アイドルの義妹に手料理を振る舞った結果 ~フランス系美少女の妹に懐かれすぎて、一緒に風呂に入る「夫婦」になった!~

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よろしくです!


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