北欧美少女のクラスメイトが、婚約者になったらデレデレの甘々になってしまった件について【2巻8/26発売!】
軽井広💞キミの理想のメイドになる!12\
第一章 北欧美少女は積極的?
第1話 恋愛なんてするはずのない俺が、北欧美少女に婚約を迫られている
高校生の透にとって、恋愛なんて他人事だった。
友達さえいない自分に彼女ができるなんて思えない。両親が不仲から離婚したせいで、恋愛に何の幻想も抱けない。
当然、自分が結婚するなんて、遠い未来のことでも、あるはずもないと思っていた。
ところが――。
「ねえ、連城くん……」
目の前にいるクラスメイトの女子は、綺麗に澄んだ声で、透の名字を呼ぶ。
そして、彼女は青い宝石のような瞳で、恥ずかしそうに透を見つめた。
その女子生徒は、学校一と呼ばれるほど顔立ちの整った美少女だ。実際、一人を除けば、彼女ほど可愛い女子生徒を透は知らなかった。
その少女の前に立てば、国民的人気アイドルだって霞んでしまうだろう。
彼女の名前は、
名前のとおり、外国――北欧の一国であるフィンランドの生まれだった。
髪は流れるような美しいブロンドで、瞳はサファイアのように美しい青色だった。ブレザーの制服が、彼女のために存在しているかのように似合っている。
そんな彼女は小柄だが、とても目立つ。フィンランドの大企業のお嬢様でもあり、クラスではいつも一人で本を読んでいるから、「孤高の女神」なんて呼ばれている。
そんな少女と、透は放課後の図書室で二人きりになっていた。
窓から射し込む夕日が、愛乃の金色の髪を美しく照らし出している。
周りに他に人はいない。もう時計はきっかり六時を指していて、みんな帰ったんだろう。
透は冷や汗をかいた。二人きりという状況だけでも緊張するけれど、愛乃の次の言葉が予想できたから、なおさらだった。
「わたしと結婚してほしいの!」
愛乃は青い瞳をきらきらと輝かせ、透に迫った。
第三者から見たら、まったく突拍子のない発言のように思えるけれど、透にとっては違った。
愛乃からこの言葉を告げられるのは、もう六度目だった。
そして、透の返事は決まっている。
「あのね、リュティさん。何度も言っているけれど、俺はまだ16歳。日本の法律では、まだ結婚できないよ」
「だから、婚約者になってほしいと言っているんでしょう?」
愛乃は頬を赤く染め、そしていたずらっぽく微笑んだ。
これが愛ゆえの告白なら、透も喜べただろう。
しかし――。
「連城くんは形だけの婚約者になるだけ。それでいいの」
愛乃は、透にささやいた。まるで当然のことかのように。
どうしてこんなことになったのか。
透は頭痛に襲われ、そして、この孤高の女神と関わるようになったきっかけを思い出す。
それは数日前のことだった。
<あとがき>
北欧美少女とのイチャラブ同棲ものです!
↓ラブコメ、新作です!!
幼馴染に振られた俺が、国民的アイドルの義妹に手料理を振る舞った結果 ~フランス系美少女の妹に懐かれすぎて、一緒に風呂に入る「夫婦」になった!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330665206627690
よろしくです!
また、本作と方向性の近い『クールな女神様と一緒に住んだら、甘やかしすぎてポンコツにしてしまった件について』の書籍版1巻が8/1発売ですっ! Kindle Unlimitedで読み放題! コミカライズも!
内容も加筆修正が入り、玲衣さん視点の番外編もあります!
可愛いカバーイラストと、詳細情報は下記にありますので、御覧ください!
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