狐な上司と狸な部下のアツアツ残業食赤い狐と緑の狸

@maruidan5nosuke

第1話 キツネな上司と狸な部下のアツアツ残業食赤い狐と緑の狸


 とある企業、赤い狐というニックネームを持つ上司とタヌキというあだなの部下が残業食にカップ麺を食べてようとしていました。

 上司が部下の分までカップ麺を用意してお湯を注いでくれました。

「おうどんとお揚げみたいに組み合わせると、素晴らしくなるものもあるけど、困ったことになるものもあるわね。」

「そうですねー」

「私、苗字が赤木でしょ。」

「はいはい。」

「で、なまえが常子。苗字も名前も特殊なのもではないけど、組み合わせると、あかきつねこ。子供の頃から赤きつねとか赤い狐って」

「赤い狐って俺は好きですよ」

「もしかして」

「いえいえ、カップ麺のはなしです」

と、その時、スマフォのアプリがカップ麺の完成を告げます。

赤木常子さんが赤い狐の蓋をはがすとお揚げの上に、緑の狸のてんぷらが。

当然ながら、狸君の緑の狸は、一杯の掛けそば状態です。

「ふふふ。狸ちゃん、食べちゃお。」というと、上司の赤木常子さんは、そそくさと緑の狸の天ぷらを食べてしまいました。

「お揚げ、食べる?」と、赤木常子さんは、お揚げを箸で挟んで、狸君の口元に運びます。

狸君が乗ってこないので、上司の赤木常子さんは「本当は、赤い狐が嫌いなんじゃ」と狸君に問いかけます。

「いえ、カップ麺の赤い狐も赤い狐という愛称の女性も大好きですよ。」

「それってloveなのlikeなの」

「恋愛的な意味で好ましく思っています。付き合ってください。」


ということで、とある企業で、赤い狐と緑の狸が社内結婚のきっかけになったというお話です。

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