第96話 地底王国解体

「サイちゃん、滅ぼす?」

「もうちょっと遊んで、考える」


 気が付いてモゾモゾ蠢く、者達を鑑定する。

「殺気と呪詛にまみれた、お前!それからお前とお前、お前もだな、お前達4人で私を倒してみろ!!」


 近衛の風体の4人が無言で睨んでる。

「地底王国とはお笑いだ!!村にも成らん人数のモヤシが!!。

 外の世界を知らん、モグラども!私はお前達の様な奴等は大嫌いだ!!」


 4人が挑発に剣を抜いて、かかって来た。

「再度言う、殺す気で掛かって来る者は、弱者でも殺す!!」

 全力身体強化で、最後尾の者の剣を奪い、首を斬る!

 サイの愛刀備前石道程は全く切れない剣、力任せに振り切ります。


 血飛沫を、撒き散らす身体を、邪魔に成らない所に蹴り飛ばす。


 私が消えて、キョロキョロ辺りを見回してる、男の首も斬る!

 邪魔な死骸を蹴り飛ばし、残り二匹!


 流石に鈍くても、後ろを振り向く二匹のモヤシ。

 振り向くタイミングで、一匹成敗残るはお楽しみ、いたぶるよ。


 と思ったら、剣を放り出し土下座してる。

「何の真似だ?戦闘中斬り捨てるぞ!」

「参りました!お許し下さい!」

「私は女神と名乗った、神の目でお前達の計画は最初から分かってやって来た、従ってお前の心はお見通し、油断させて隠しナイフで襲い掛かるか?」

 言いながら、土下座男の首も斬った。


「最初から分かって居たこと、お前達はドワーフからの逃亡奴隷達、だから地底に逃げ隠れて居る、8723ハナフサとやら!どう落とし前着ける?

 おい!!340ミシレそれとそこの二人!!散々飲み食いしたよな!マタンゴ料理用意せよ!不味かったら首を詫びに貰う!!」


「数字の名前は、奴隷の証しか······」

 王座にドッカリ座り、睨んだサイちゃんは、言葉と裏腹、優しそうな目をしていました。



 暫くして、恐る恐る振るえながら料理が運ばれて来ます。

 340ミシレがオズオズ話ました。

17イナ1056トコロは最高の料理に仕上げました。もし、お口に合わなければ、私のみの首でご勘弁下さい!」


 チョッと利きすぎたか···

「懸命に料理してくれたのは、充分知って居る、例え口に合わなくとも、処罰などせん!私の為に調理してくれた物、有り難く頂く!!」


 料理は『茸ステーキ』『茸スープ』

 ステーキは、どの部位か不明だが直径30センチ、輪切りにして塩焼きにしてる。

 茸スープは、2センチ位の角切り茸とハーブの塩スープ。


 スープを一口

「Lグルタミンソーダ?旨味とハーブの香りが上手くマッチしてる!旨い!」

 マタンゴが味を出してる?塩スープなのに、複雑な旨味を感じます。


 茸ステーキを一口に切り、口に入れる。

 食感はコリコリを想像してたけど、カマボコか魚肉ソーセージの食感でした。

 只の塩焼きのはずが、味塩を掛けた様な味です。

 噛むとシコシコして、淡白だけど非常に旨い。


 ビクビクして見守って居た、340ミシレ達が安堵の表情に変わりました。


340ミシレに免じて、地底人の安住を保障する!

 今後はマタンゴの量産!安定供給出来る様に努力せよ!!」


「「「はっ!!有り難う御座います!努力致します!!」」」


「この後、ドワーフ国に出向き、お前達を奴隷解放した事を、通達し成り行きによればドワーフ国を潰す」

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