08 わたしの眠りを妨げたのは誰?

寝て起きてステータス確認してSP割り振って寝ました(まてっ!

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- 急展開! -


がごぉぉおおんんっっ!!


ずずぅぅううんんっっ!!


突然の衝撃波と大地震と見紛う振動が仮拠点たる簡易防空壕を襲う。いや、かなり立派な造りなので簡易な防空壕といえるか疑問ではあるが…


「なっ…なななっ!?」


ショウがいきなりの衝撃波と大震動に車内をシェイクされて目を覚ます。幸い、頑強を底上げしていたのでたんこぶができたくらいで怪我らしい怪我は負ってない。


「…大袈裟な目覚まし?」


カオルもショウに抱っこされながら呟く。流石のお寝坊さんもこれには目を覚ましたようだ。


「い、いや、目覚ましじゃねーわ…これ。何処からかはわからないが攻撃されてる…」


展開していたドローンの内、近場の警戒をさせていた2基がこの仮拠点に絨毯爆撃している様子を映像で送ってきている。警報は間に合わなかった理由は…


『かなり高空からの攻撃らしいな…』


喋ると舌を噛みそうなので念話に切り替えたショウ。


『…なら、迎撃に出た方が得策』


カオルがそう念話で返すと、その場から姿を消す。


(…テレポートかよ。しかも本場の…)


カオルのそれは読みはテレポートでも中身が違う。瞬間移動ではなく、短距離転移の完全版であった。瞬間移動では壁があればその壁にぶつかって止まってしまうが、短距離転移は亜空間を伝って移動する為に障害物はほぼ意味を成さないのだ(亜空間に障害物があれば別だろうが)



- 上空1000mの攻防 -


(…居た)


仮拠点の上空100m程の地点に現れたカオルは周囲を見回すと、攻撃しているモノを見つけた。それは光学迷彩に遮られ、極めて見つけ辛くなっているが飛行音までは誤魔化せてないようだ。尤も、高度千mの飛行機など、この世界では見つけたとしても攻撃できる手段はそれ程ある訳でもない。


『…敵機発見。排除する?』


カオルは念話でショウにどうするか訊くが、


『う~ん…人が乗ってたら殺さないようにな?…念の為、何で攻撃してきたのか訊きたいし…』


と返すと、


『…尋問は得意。任せて♪』


と返された。


(う~ん…こんな性格設定じゃなかったよなぁ?…どーしてこーなったっ!?)


従者召喚で現れたカオルの闇は深いらしい…



『…目標地点に到達。これより攻撃を開始する…』


『…了解。いぶりだすのが目的だ。決して直撃させて殺さないように!』


『…ったく。わーってるよ!』


ショウたちの仮拠点より上空1000mの高空に到達した未確認機内部から何処いずこへかの通信が交わされる。尤も、電波を用いた通信ではなく光の明滅を用いたモールス信号通信でだが。


「絨毯爆撃開始っと…」


カパッと開いた爆弾格納庫口から複数の爆弾が投下される。


ひゅるるるるぅぅぅ~~~………


がごぉぉおおんんっっ!!


ずずぅぅううんんっっ!!


目下の荒野に無差別に落下し爆裂する爆弾たち。殆どが地面にめり込んでから爆発し、地震のような振動を地面に与えている。


「はっ…これで燻りだされてくりゃいいが…あ?」


未確認な目標を燻りだすことがこの人物に与えられていた命令ではあった。だが…


「なっ…ありゃ…空中に…人、だと!?」


目下に見えているのは人の也をしているが足場のない空中に静止・・している。どう見ても…


「…!?」


彼の人物が息を飲む。眼下に佇んでいるヒト?がこちらを見上げたのだ。


「まさか、な…。こっちゃ光学迷彩に身を包んでんだ…見える筈が…」


段々自信がなくなっていくのが自分でもわかる。そして…ニヤァ…と眼下のヒト?が妖しく笑っている瞬間を見た…見てしまった!


「…!?」


彼の人物は背筋に悪寒が走るのを感じた。あれは見てはいけない。出会ってはいけないものだと感じ…そして…


「…見ぃ~つけ、た♪」


いつの間にか接近していたのか…爆撃機の風防のすぐ隣にカオルが出現し、機内の人物へと語り掛ける。


「さぁて…お姉さんと一緒に来ましょうね?…うふふ…嫌とは…いわせない、よ?」


幽鬼のように笑って語り掛けて来るカオルに青褪めた爆撃機の中の人物は…逃げることも儘ならないまま…風防を突き破ってきた少女の…カオルの腕に捕らえられ、その場から姿を消すのだった…


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まだ寒い季節にホラーかYO!…というなかれ。眠りを邪魔されたカオルさんはとても怖いのDEATH…デス


※2021-03-22に執筆してた模様。去年の3月はまだ寒かったようですw

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