自分が投げかけた影を受けるようにして跪ひざまずいているニコルに語りかけた。
ダージェの懐にぶつかるようにして飛び込んだニコルが相手の肩と胸の下に体を潜り込ませ、泳いでいる右腕を両腕で捕まえる。そのまま背中にダージェの体を乗せ、次の瞬間、渾身の力で彼の下半身を振り上げた脚で浮かしながら、裂帛れっぱくの気を吐いて魔界の少年の腕を引き込み、力の限りの限りから、投げた。
ダージェの右腕を振り抜こうとして短針となったニコルが、脚を天に向かって振り上げたダージェを長針として、見事な午前五時ちょうどを形作る。
そして、時は動いた。
めっっっっっっちゃくちゃかっこいいいいいいいいいいいいんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
瞬間の出来事を見事な描写!!!!!!!!!!
戦闘シーン描写やキャラの駆け引き、心理表現などは勿論ですが、場面の見せ方とカタルシスが素晴らしいです。
愚直に見えるニコルの聡さと、野蛮に見えるダージェの男の情け。
彼らの時間の美しさが素晴らしかったです。
作者からの返信
ありがとうございます!
ニコルとダージェの関係性はこの後も重要なファクターとなって来ます。彼等のドラマにご期待ください!