仮想の国のアリス序章〜Story OF THE Ancient Girl〜
門矢稜星
多発失踪事件①
私は
息子は25歳になっても働いてくれません。いつも自室に閉じこもってゲームばかりしています。
「
と、喝を入れても返ってくるのはいつも怒号だけ。
「うるせぇよクソババア! ゲームの邪魔すんなよッ! カスッ!!」
ある日、私は宅雄のことについて悩みながら、いつものようにお茶を淹れます。それを一口飲んでいると、2階から悲鳴が聞こえてきました。私は急いで宅雄の部屋に向かいます。
「う、うわぁぁぁぁッ!」
「宅雄ッ! 大丈夫かい!?」
扉を開けると、誰もいない。今までゲームをしていたはずの宅雄の姿がありませんでした。
砂嵐のモニターと後ろに倒れたゲーミングチェア。床に散乱した漫画。まるで何かに襲われたかのような宅雄の部屋だけが、そこに広がっていたのです。
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