第17話
それにしても端整な体つきだ。まるで白い彫刻のよう。思いのほか胸は大きく、椀型にかたちよく盛りあがっている。ぼくがまじまじ見るからだろうか。桜色の乳首がかたそうに突起している。
釣られてぼくは勃起する。体じゅうの血液すべてを貪欲な下腹部が乱暴にあつめては強引に吸いこんでいる。おかげでクラクラめまいを催すくらいだ。粘膜が張って肉が熟れて、ぼくのペニスは赤くかたく充溢する。
マリーはぼくのを見て見ぬフリをする。ミルクプディングみたいに乳房をふるわせて静かに寝転ぶ。カプセルに納まってお腹のうえで両手をあわせる。
突きだすペニスを揺ら揺らさせて、ぼくもとなりのカプセルに入る。よこたわる。反りかえる陰茎がカプセル上部にぶつかる。窮屈だ。折れ曲がるペニスをながめながら、もしかしたら、これがさいごの会話になるかもしれないなとぼくは思う。
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