額に輝く紋章の、光の強弱で、魔法力の強さが一目瞭然の世界。主人公、令嬢のテラは、額に親ゆずりの紋章があるものの、光がない───、魔法力が0、であった。でも、不思議と、身体全体を透明なオーラが包むことがあって……?物語は、疫病や、人の心の悪にひそむ邪鬼との闘いにつながっていきます。令嬢テラは、心が清らかで、優しく、美しいです。ヒーローであるデレク皇子はかっこよく、また、妹に甘すぎる兄、シリウスもかっこいいです。物語は波乱ですが、愛に満ち溢れ、読後感も良いです。
皮肉や悪意がない文体で、読んでいると穏やかな気持ちになります。