第22話 激ったemotion
第22話
悪夢の中
「な!なんで先生が生きて、襲ってくるの!?」
訳もわからず、ひたすら攻撃を避け続けた。そして攻撃が止むと、
「なんで僕を攻撃するんですか!先生が生きているのはなんでですか!」
(だってあの時、先生は極魔獣に・・・その先は思い出したくない。)
「怨念の力ダ・・・お前を殺すためダ!」
「やるしかないのか・・・また・・先生が死ぬのを見ないといけないのか・」
先生はテラーが作り出した幻影。切ったところで血も出るわけではない。だが、テラーが作り出した悪夢の中では本物のように見せるのだ。血も内臓も骨も切った時の手応えすらも。
悪夢の中とは気づかずリュールは磁槍剣を構え、応戦しようとしていた。
「何か。何か無いのか!?」
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現実世界
時刻は午後8時00分。リューラとザザはリュールをなんとか起こそうと必死になっていた。
「起きて!早く起きてよお兄ちゃん!」
「おい!リュール目を覚ませ!寝てる場合か!」
「ダメだ・・どんなに揺さぶっても起きない・・・」
「睡眠魔法だから異常状態回復の魔法はどうだ?」
「ダメよ。さっき呼びかけながら使ったけど起きないもん・・おそらくあの魔獣が解除するか、お兄ちゃんが自分で目覚めるか、だけだと思う・・」
「そうか・・・なら起きるのを待つしかないのか。となると・・魔獣が動かないか見張っておかないとな。」
「そうだね。お兄ちゃんより先に動き出したらまずいからね。」
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悪夢の中
リュールは先生の攻撃をしっかりと受け止め防戦一方になっていった。
「くっ・・・・どうすれば、ここから抜け出せるんだ?」
リュールはここが悪夢の中だと気づいていたのだった。
「あの日から夢に出てきてた・・あの瞬間、あの景色。思い出したくない最悪だったあの日を。ようやくわかった気がする。なんでこんな悪夢を見るのか。僕はもう迷わない!後悔しないためにも、貴方を切る!」
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華麗で鋭い5連斬を叩き込み悪夢を切り裂いた。
「もう、後悔なんてしない。もっと強くなりますから。・・さようなら先生。」
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現実世界
時刻は午後8時19分リュールの瞼が少しづつ動いてきた。
「お兄ちゃん!」「リュール」
「ただいま。2人共。」
「魔獣も動き出したぞ。行けるか?」
「あぁ。行けるよ。」
「サポートは任せてね♪」
「それじゃあ討伐といきますか!」
「うん!」「ああ!」
3人は再び剣と杖を構え、臨戦態勢をとった。
「あの魔獣、能力は強いけどそこまで苦戦はしないかも。あのガス攻撃は僕に任せて欲しい。」
「わかった。」「了解!」
そして再び戦いが始まった。
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