第9話 後悔と決意

 第9話 後悔と決意


 5月15日午後9時過ぎた頃、深森の入り口付近の野原で


「すみませんが、皆さんはここで待っていてください。私達が様子を見てきますので、皆さんはここで待っていてください。」


と、教会の騎士達は深森の中に入って行った。

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 教会の騎士達が深森に入って10分が経ち。


「教会の騎士さん達行ったけど・・ねえ、ザザ。僕たちの判断って正しかったのかな?」


「・・・・分からない。でも、もしあの時行かなかったら沢山の人が死んでたかも知れないだぞ。」


「・・・確かにそうかも知れない。でも、僕は正しい判断をしたとは思えないんだ。」


(・・・そういえばオルフェウスさんは魔獣は2って言ってた気がする。)


「ねえ、リューラ。そっちにも極魔獣っていうのがいたのか?」


「うーん・・極魔獣か分からないけど、居たよ。なんか人みたいなやつで腕が生えたりしたよ。」


「そうだったんだ。僕が見たのは狼みたいなやつなんだ。手足が無限に再生してたよ。ねえ、ザザ。」


「ああ、どんなに斬ってもダメだった。首を斬っても倒せないのは初めてだったぞ。」


(あれ?人型の極魔獣?聞いたことないな?まあ、居ても違和感ないな。)


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「さて、ザザからの連絡によると死んだのは一人でそれも生徒ではなく先生か。」


「その報告は今のところ正しいですよクロノス様。」


「何?それはどう言う事だ?オルフェウスよ。」


「はい。後、2なのですから。」

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「・・・ぁー」「バキバキバキバキ」


 不吉な悲鳴が聞こえ、何かを踏み倒す音が聞こえた。


「え?なんか深森から聞こえるけど教会の騎士さん達でもきついのかな?」


「そうなんじゃね?」


少しずつ何かが近づいて音が聞こえた。


「ねえ、お兄ちゃん。何か近づいて来てない?」


「・・本当だ!こっちに来てる!みんな逃げて!」


先生達が生徒達を避難させ出した。みんなで走って逃げるが、不吉な足音は着々と近づいて行った。


「おいおい、ヤバイぞ。追いつかれちまう!後、100メートルも無い!」


「仕方ない。・・・リューラ、詠唱を始めてくれ。僕はザザと一緒に斬り込む!」


「でも!お兄ちゃん怪我してるじゃん!危ないよ。」


「それでもやるしかないんだ。だから頼む。先生を殺したやつとは違うけど、同じ強さなら絶対に倒す!」


「・・・分かった。でも、無茶はしないで、お兄ちゃん。・・怪我してるんだからね。」


「わかってるよ。無茶はしないよ。・・行こうザザ、リューラ。」


(先生達ごめんなさい。でも、後悔はしたくないんだ。だから絶対に誰であろうと殺させはしないんだ!)


「ああ、行こうぜリュール。今度こそ勝つんだ!」

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