混血の少女とひとりの少年
五月雨皐月
プロローグ
「君を知りたい」
そう告げられたあの日。俺は君と出会った。
廃墟から差し込む
そして君は地に倒れ付した俺に歩み寄ると手を差し伸べ、そっと俺を優しく抱き締めてくれた。
その時の君は優しさで満ちていた。しかし、どこか君の瞳からは孤独を感じたのを覚えている。
それからはとても輝かしい日々の連発だった。
時に笑い時に涙して、今になった。
そして、これからも一人の少年と少女は共にこの世界を歩んでいく。
月夜の
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