第208話 ハチマン出張と築城許可 10月上旬
<<マ国首都 ハチマン>>
ハチマンに着くと、そこはお祭り騒ぎだった。
もともと賑やかな街ではあるんだが、人だかりと酔っ払いがいつもの倍くらいいる。
「ええつと、先日、戦勝パレードが行われたんです。未だにお祭り騒ぎだとは知りませんでしたが」と、ツツがあきれ顔で言った。
「ねえ、屋台とかが出てるって。行って来ていい?」と、システィーナが興奮気味に言った。
システィーナの後ろには、期待顔の中学生達。
晶に志郎に加奈子ちゃん、エリオット君に、前田さんが途中で連れて来た息子さんもいる。
さすがに家出娘のオキタは、移動砦から出てきていない。
「行ってもいいけど、峠さん達に連れて行ってもらえ。それから大サービスだ。今回の給料はマ国ストーンで出してやろう。今からな」
「「「「やったぁ!!」」」」
子供達が全力で喜ぶ。いや、感情豊かなシスティーナと一緒にいるからか、自然と喜怒哀楽がはっきりしてきている気がする。もちろん、悪いことでは無い。子の親としてはお礼を言いたいくらいだ。
財布からマ国ストーンを出してやる。今回は旅行といいつつも、魔石ハントに掃除に魔力の供給にと働いて貰っていたので、少し給料を払う約束をしていたのだ。
「とりあえず、一人5千ストーンだからな。残りは帰ってからだ」
「「「「はぁ~~い」」」」
ハチマンはサイレンよりも人口が多い土地で、お店も沢山ある。治安も良いと聞いているし、輜重隊が引率してくれるのであれば、心配無用だろう。
と、いうわけで、魔王城のヤードで一旦別れる事に。
子供達と輜重隊はハチマン観光。
糸目とディーは、魔王城内に魔石鑑定へ。
前田さんは、冒険者ギルドの開設予定地を見に行った。
そして、俺とツツは、加藤さんに会いに魔王城近くの研究施設に行くことに。
・・・
加藤さんと会って挨拶した。とても忙しいと言っていた。
つい先日、加藤さんの手がけた作品、ファイターとマルチロールの修理依頼が大量に来たらしい。
おそらく、かなり激しい戦闘行為に使用されたのだろうとのこと。
そして、この戦勝祭り。まあ、そういうことなんだろう。俺は加藤さんの邪魔にならないように早めに退散した。
加藤さんとは、今度再び会うことになっている。
スタンピード転移門が出現して、俺達にも危機感が出てきた。なので、魔道と科学のハイブリッドを目指そうと考えている。
俺たちがやらなくても、どうせ誰かが手を付けるのだ。それならば、自分たちで先にやってしまおうというわけだ。当面は三角重工に相談して進めて行く。
この件はイセも条件付きで同意してくれて、マ国の魔道具士も派遣してくれるそうだ。
それはそれとして、俺は暇になってしまった。どうしよう。こんなことなら、子供達と一緒に行動すれば良かった。
今はお昼過ぎ。朝からラインを出てレーンに行って、お昼は上空で交代で食べた。
別にどこかの街に寄っても良かったのだが、俺がせっかちだからか、そのようなスケジュールになった。
今回は、せっかちなディーもいるし、特に異論は出なかった。
「そうだ、国王に会いに行こう」
ツツが『何言ってんだこいつ』みたいな顔をした。
何か変なことを言っただろうか。俺は以前、この国の国王に会ったことがある。その時は、いつでも来てくれみたいなことを言われた気がする。
とても優しそうな、大柄なおっさんだった。もう一人の王である魔王もフレンドリーだし、いきなり会いに行っても許されるだろう。
俺はこれから五稜郭を造る。日本の巨大企業の手を借りて。
俺は、マ国との密約で、マ国に敵対するようなことは出来ない。
今回は、大規模に日本から人を連れてくることになる。
今回、かの地に築城することはタマクロー大公とイセに根回しはした。だが、どれだけの人数を異世界に連れてきて良いかの判断は、まだ不透明な部分がある。
今、日本人帰還事業に関する人流は了承を得ているが、流石に今回の築城目的の転移は少し気になる。
お城の建設には人・物・金が必要となるわけだが、人や資材を持ってくるのにいちいちマ国を気にするのも面倒だ。これを機に、意見を聞いてみて、あわよくば承認してもおうと考えたのだ。
「よし。思い立ったが吉日。行くぞ、ツツ」
「ま、マジですか。築城だったら、もうマ国の許可は出ていると思いますが、国王にお会いになられるなら、一応イセ様にお伺いを立てた方が・・・」
「そうか? じゃあ、そうするか」
「あ、そういえば、今日は、誰かとお会いする用事があるとかおっしゃられていました」
「じゃあ、いいじゃねぇか。俺はコミュ症だが。目標決めたら意外とやれるんだ」
・・・・
と、いうわけで国王のお城に到着。
「こんにちは。多比良と言います。あの、国王様にお会いしたいのですが」と、守衛さんに言った。
「はい?」と、守衛さんが目をまん丸にした。
「あ、ごめん、守衛さん。ジマー家のツツと申します。その・・・『タビラが会いに来た』と、一応、お伝え願えませんか?」
「は、はあ・・・ジマー家の・・・待合室でお待ちください・・・」
・・・
待合室に通されてまったりする。
「あ、あのタビラさん? 本気でしょうか。今更ですが・・・」
「何言ってんだ? ツツ。俺は何も悪いことはしていないし、国王もこの間の別れ際にいつでも来いみたいなこと言ってただろ?」
「いや、しかし、おそれ多くも国王様でして・・」
「日本人の庶民は、国王の権威とかメンツとかには疎いからなぁ。どうしても同じ人間と思ってしまう・・・ああ、俺の『おそれ多い』のスタンダードはあのお方かな」
「あの、そのお方をお聞きしても?」
「天皇陛下だ。日本人だからな」
「ああ、はい。私も勉強しました。日本国の象徴であられるとか」
「憲法上の定義はそうだな。ただ、今上天皇と上皇陛下は実物を見たことないんだよな」
「ええつと、では『あのお方』とは?」
「俺の場合は昭和天皇だな。あの人の凜としたお姿は未だに思い出せる。小さい頃で、最早何の用事でお会いしたのかも思い出せないけど。旗振りに行ったんだっけ? 目が合った瞬間、足の先から電気が流れるような感覚を覚えたもんだ」
未だに覚えている。俺は確か幼稚園児だった。物心着くか着かないかの頃。授業で日の丸を作って、その時は訳が分からなかったけど、空港かどこかに行ってその旗を振った。そして目の前を通ったあの方。あの凜とした背筋と微笑み。
俺の『高貴な人』は、あの方がスタンダードになっているのだと思う。だから、ディーと話をしていても、イセを目の前にしてもひるまない。そんな気がする。
あ、そう思うと日本が懐かしい。
「こ、今度勉強しておきます」
いきなり哀愁を漂わせる俺を見て、ツツが引いている。
その時、ガチャっと音を立てて扉が開かれる。
「ぜぇぜぇ・・・国王様が、お会いなさるそうです」と、扉から出てきた守衛さんが言った。
走ってきたのだろうか。息を切らしている。
まあ、話は通ったのだろう。
「了解。行こうか、ツツ」
「は、はい」
・・・
応接室に通される。そこには国王が、ドカっと座っていた。体は大きいが、何故かイセほどの態度の太さはないと思ってしまった。
「よく来た。タビラよ。楽にするがよい」と、国王が言った。
テーブルの前には椅子が用意されていた。
以前、一度だけ会ったマ国の国王。龍人族と言うだけあって、立派な角と体格をしている。手の甲には鱗が生えているのも見える。
「失礼します」
俺が座ると、給仕係がかちゃかちゃとお茶を準備してくれる。
「して、本日はどういった用向きだ?」と、国王が言った。
「用向き? いや、私が造る天然温泉周りの工事のために、第2世界から人を呼びたいと考えております。そのご承認をと考えまして。近くにお寄りしたもので」
「はあ。お主は、そんなことで私の公務を中断させたのか」と、国王が少しあきれた口調で言った。
「ええ、まあ、そうですね。ちょっと寄っただけですけど」
「ほお。会いに来ただけと。それで、私の仕事を?」
国王が少し怒気を放つ。
自分でいつでも会いに来いと言っておきながら、本当に会いに来たら怒る。
忙しいなら断るなり待たせればいいのに。俺も仕事の邪魔をしようとしたわけじゃない。
意外と小物なのではないだろうか。
「いや、別に駄目なら駄目とおっしゃられれば・・・」
「ほう。ならば、私が公務を中断したのは私のせいだと?」
いや、そうだとは思うんだけど。言い返すと面倒なので引くことにする。
「いいえ、ご公務を中断させてしまったのは私のせいでございます。申し分けございません。それで、温泉宿は造ってもよいと?」
「宿? イセからラメヒーの南側に何か造る事は聞いておる。好きにせよ」と、国王が言った。
「ありがたき幸せ」立ち上がってお礼を言う。
許可が出た。ミッション終了だ。
「お、おう」
いきなり立ち上がったので、国王が少しビビっている。
よし。これであそこの工事も、異世界サイドに関してはこそこそする必要は無いだろう。人も物資も大量動員しよう。
晴れ晴れとした表情で部屋を出る。
「ちょ・・・」
後ろに何か言いたそうな人がいたが、まあ、気にしない。
「よし、ツツ、軽空母に戻ったら早速動くぞ」
「はいはい・・・」
・・・・
<<清洋建設特別室>>
「お疲れ様です」
俺とツツ、それから魔王城から戻って来ていた糸目を連れて、清洋建設特別室に行く。
「お、おお。多比良殿。本日はどうなさいました?}
そこには、普通にノートパソコンでディスクワークをしていたベクトルさんがいた。
彼が俺とのパイプ役になっているみたいだ。アメリカの企業にも情報が流れるんだろうけど、通常業務連絡程度は許容している。こちらも利用するわけだし。
「五稜郭の建設許可なんですが、理想的な形で降りました」と、お俺が言う。
「な、なんですと!? それはどういった条件で?」と、ベクトルさんが言った。
「マ国の国王からは『好きにせよ』と。まあ、あまりやりすぎはよくありませんし、日本国に配慮する場面もあるかもしれませんが、準備は本格化させたいと思います」
「な、なるほど。早速幹部を呼びましょう」
・・・
しばらく待つと、社長と専務がやってきた。いつもの3人組がそろった形だ。
「お待たせしました。それで、好きにやってよいとのことですが、例えば、職人達を派遣しても?」と、社長さんが言った。
「もちろんです。ただし、あそこは食料も何もありません。近くに街はありますが、500キロも離れています。なので、本格的な工事に入ると、食料などの物資はこちらから運ぶ必要があります」
俺的には、自分の趣味で始めた温泉宿付きお城の建設に関し、あまりラメヒー王国の負担にはなりたくない。
だけど、こう思うのだ。
それは、『日本の技術者集団が、魔道築城技術を身に付けた』としたら、バルバロやメイクイーンの城壁補強工事に貢献できるはずだと。
ここの工事は、本来五稜郭のために始めたこと。だけど、ここで
あのメイクイーンの地に、頑丈な石積みをプレゼントする位はできるかもしれない。
俺の狙いはそこにある。決して自分の私利私欲だけのためじゃないのだ。バルバロ平野の転移門発生前に動いていたけど、決して違うのだ。
「ふむ。生活物資を運べるだけの人員しか送れないわけですか。少数精鋭で臨む必要がありそうですな」
「そうですね。効率的な人員を組む必要があります。そこで、糸目説明を」
「はい。まずは、設計を進めながら、先に防衛部隊を異世界に送り込みます。そこで魔術訓練を行わせるのです」と、糸目がA4用紙を配りながら言った。
「なるほど。防衛対象を入場させる前に防衛部隊の派遣と訓練ですな」とベクトルさん。
「はい。次に少数の建設部隊を送りこんで、まずは簡易宿泊施設を建設します。この拠点は旅館完成後も何かの施設として利用できるでしょう」
「なるほど。お城の工事前に宿泊施設ですか」
「はい。その後に本格的な建設部隊を送り込みます。この建設部隊は補給の関係もありますので、少数先鋭で行く必要があります。そこで、五稜郭の建設に当たっては、魔力判定を行って理想的なユニットで臨むことを提案します。具体的に申しますと、反重力魔術2人と土魔術2人の4人を1つのユニットとし、それを8~10ユニットですね」
「建設部隊だけで32~40名でしょうか」
「はい。恐竜やモンスターに対処する防衛部隊は10名程度、身の周りの世話をする炊き出し要員も必要ですから、全員で50~60人になるでしょう」
「なるほど。しかし、そう都合良くご要望の魔術適正者が現われるとは・・・まさか異世界に大量に人を連れて行って試すわけにもいきますまい」と、ベクトルさん。
「はい。土魔術はともかく、反重力能力者は結構珍しいのです。最低でも20人は欲しいところなのですが、その20人の反重力適性者を探すには数百名は魔力判定を行う必要があります。そこで、魔力の回復はアナザルームでも起きることを活用します」と、糸目が続ける。
「アナザルームですと?」
「異世界に行く途中に、一旦何もない部屋を通ると思いますが、我々はそこをアナザルームと呼んでいます。実は、第2世界からそこに行くだけなら、そこまで大量の魔力は必要ありません」
俺がいなくても判定作業ができるように、今回は、『魔王の魔道具』の子機を持ち込む。これで糸目とサポート数名がいれば数百名の判定作業は可能だろう。
「ほう。そしてアナザルームに入った人間は、直ちに体内に魔力を取り込み始める。その状態でなら、魔力判定が可能であると?」
ベクトルさんは話が早くて助かる。
「おっしゃる通りです。タビラさんのあの部屋は今は何も無いですが、調度品を持ち込めばどこかの部屋の様な感じになります」
「職員に健康診断を行うなどと説明して、適性魔術を確認するわけですか。もしくは、もう言ってしまうのはどうでしょう。アナザルームは秘密にするとしても、魔力判定を行うことは。今はもう政府が認めていないだけで、異世界の存在は認知されつつあります」と、ベクトルさん。
「そうですねぇ。そのあたりはお任せしたいところですが、あまり大っぴらにやり過ぎて変な人が来ても困ると言えば困りますね」
「分かりました。今回は、会社の直営と信頼出来る関連会社から選りすぐりましょう。当面はあくまで内密に行きましょう。なに、我々は国家プロジェクトで孤島に言ったり海外に行ったりしております。人は集まるでしょう」と、社長さんが言った。
「今回は、魔術判定するだけですしね。当選なさった方はそれから交渉することになるんでしょうけど。それから、お金なんですが、いくら清洋建設さんでも不明瞭な支出はまずいでしょう。先日、ご相談しました異世界旅行でなんとかまかなえませんか?」
「いえいえ。お金など。お話いただいたご旅行でございますが、スーパーリッチから申込者が殺到しておりまして。ぽんと億単位の金を出せる人達ばかりでございます。今度は五星リゾートの関係者を連れてきましょう」と、社長さんが言った。
「なるほど。旅行の報酬は今度詰めるとしまして、本当にお金はいいのです?」
「はい。現在、税理士などと相談しておりまして。当面は当社の研究開発費名目でいけるのではないかと考えております。保険の方も今三角系の銀行が検討しているらしく、協働できればと考えています」とは専務さん。
「なるほど」
いろんな動きがあるようだ。
「我々が異世界に行ったり、魔道訓練を受けたり、いち早くタマクロー大公のご息女やマ国の有力部族の長、魔王の縁者様とお知合いになれるなど、本来、こちらから億単位のお金を払ってでもお願いしたいことなのです」と、社長さん。
「ある程度は、私からのプレゼントと思っていただけたら幸いです。私もあなた方を利用するわけですし。その代わりと言ってはなんですが、秘密保持とセキュリティだけは本気で取り組んでいただきたい」
「それは心得ています。先日のプレ花火大会の日。家に帰ったら、家族の元にすでに冬服が届いていました。とても良い生地でサイズもぴったりでしたよ。いや、小さい子供だけは少しだけ大きいサイズでした。家族は喜んでいましたがね」と社長さんが言って、遠い目をする。
その情報は俺も知らなかったけど。そりゃびびるだろう。家族のプライベートを調べ上げられているんだから。
「子供服のサイズが大きめなのは、将来もよろしく、という意味だと思います。我々は異世界を少し舐めて掛かっていました。ですが、異世界利権を手にするためには、そういった怖い人達の中に飛び込む事も必要だと考えています」と、社長さんが続けて言った。
「裏切りはなくとも、情報漏れは考えられます。情報セキュリティは今後も気を付けたいと考えます。それでは、人選を開始します。少しご相談なのですが、下請会社にも話を広げたいのです。もちろん、信頼の出来る所のみです」と、ベクトルさんが言った。
「直営だけだと難しいのは理解できます、例えばどういったところでしょう」
「通常業務で使っている下請企業、例えば、石積み工事は石工のいる専門会社を入れたいと考えておりますし、防衛部隊は警備会社と相談したいのです。それに、アメリカの会社と相談すれば、人材はさらに豊富になります」と、ベクトルさんが言った。
元々アメリカのベクトルさんの方は、通常業務連絡程度はOKを出していたし、測量の時にも協力してくれた。いずれバレる話なので、無理に隠して潜られるよりも、当たり障り無い情報は出す作戦をとっていた。
「どうしましょうか。専門会社を巻き込むのは合理性があります。特にセキュリティの会社などは守秘義務のモラルも高そうです。アメリカのベクトルさんについても、これだけ派手に動こうとしていますので、もう、ある程度巻き込んでしまいましょう。今回は2人1ペアを数組だけで、信頼が置ける人だけとかならどうでしょうか。ただし、アメリカ人が五稜郭に入植したからといって、領有権を主張するのは無しですよ」
あちらは訴訟とかがありそうで、少し辟易してしまう。
「ありがとうございます。流石に工事を請け負ったからといって、領有を主張することはないと思います。一応、先方にもよく説明しておきます」と、ベクトルさんが言った。
1社で無理して人を集めて変なのが混じるより、各社のエースを出して貰った方がお得だろうと考えることにした。
今は口約束だけど、そのうち契約関連もちゃんとする時が来るだろう。
だが、異世界間取引は、結局は『パラレル・ゲート』を持つ者が強いのだ。スタンピードがああなって、少し急ぐ必要も出てきた。今は細かいことは気にせず、問題が生じても対症療法で行こうと考える。
この後、五稜郭に関する打ち合わせを数点行った。
近いうちに防衛部隊と職人の魔術判定、それから設計メンバーの選抜を行うことで合意した。
・・・・
<<マ国首都 ハチマン>>
ハチマンの軽空母に戻る。街に出かけていた子供達も軽空母に戻ってきていた。
今日は皆で街のレストランに御飯を食べに行くことにした。たまには厨房担当の人達も休みたいだろうし。
家出娘のオキタは、軽空母でじっとしておくらしいけど。そのあたりは自業自得・・・
そんなこんなで、メイクイーン経由ハチマン出張は終了。
サイレンに戻ったら、次は秋祭りの準備かな? いや、その前に進めておくべき仕事をこなそう。
ハイブリッド兵器の開発、それから、そろそろアレを開催しよう、怪人会議を。
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