第111話 温泉都市ユフイン その頃の勇者と女近衛兵との再会 8月中旬
<<その頃の勇者一行>>
「やっと着いた。ここが温泉都市ユフインか。湯煙が沢山昇っている。これは期待できそうだな」
「そうね。ところで、途中で倒したモンスターの魔石が結構溜ってるんだけど、どこかで換金して贅沢しましょうよ」
ワ~ワ~ワ~ワ~ タ・ビ・ラ! タ・ビ・ラ! ワ~ワ~ワ~ワ~
「何かあっちの方が騒がしいわね。お祭りかしら? 温泉の前に少し覗いて行きましょ」
勇者一行は、陸路で温泉都市ユフインにたどり着いていた。
途中のモンスター討伐は全て近衛兵3人に任せて。
護衛の一人、フランシスカが事故りかけるというトラブルはあったが、概ね順調な旅路であった。
「それにしてもタビラって、嫌な響きね。あいつを思い出すわ・・・」
「アレはイセ殿ではないか? それにジニィ殿もいらっしゃる」
「なあんだ。お祭りじゃなくて、イセさん達のお出迎えなのね」
「ん? 姉ちゃん達。英雄、タビラ軍曹を知らないのか? 今は少佐になったけどよ」
知らないおじさんから話かけられる。
「え? 英雄? 知らないわね」
「そうか。先の戦争でグ国の連中を蹴散らした英雄だ。完全勝利だったらしくてよ。鹵獲した移動砦が郊外に並んでるぜ?」
「へぇ~。凄いのね」
「・・・”タビラ”って、桜子のお父さんかも・・・」
「純。その名前は言わないで。でも、お父さんがこっちにきてたの? そうか、あいつ弟がいたわね。家族が来てたんだ」
「桜子の父親って、もちろん日本人だろ? 彼らがここの戦争に介入したのか? 一体どういった経緯で」
「・・・桜子・・・」
「はぁ? だから私の前でその言葉を言わないで!」
「いや、違う、後のあれ。仮面を着けてるけど、多分、あれは桜子だ」
「はあ? そんなわけないでしょ? あいつはここに来てないのよ」
「おお、あれは日本刀だな。あんな物、誰か持ち込んでいたのか」
「日本刀? あれが桜子だったとして、なんで顔隠してんのよ。だいたいなんでここにいるの?」
「呼ばれたのかも。イセさんに」
「はぁ? まさか。でも、日本から人を呼ぶってことがラメヒー王国にできるのなら、マ国にだってできるのかも」
「噂であったな。異世界の帰り方は魔王が知っていると。帰ることができるのなら、呼ぶことも出来るのかもしれん」
「そんな都合のいい話はないでしょ。だいたいあの巨女は角生えてんでしょ! イセさんと同じ種族の人よ。さ、行きましょ。お祭りは終わりよ」
「そうだな。俺も早く温泉に浸かりたい」
「そうそ。どこか家族湯探しましょ」
勇者一行も温泉都市ユフインに到着したようだ。
◇◇◇
<<迎賓館 タビラ視点に戻る>>
「イセさん、相変わらずカッコいい。そして、お父さん? 私がとても男前にみえるんだけど?」
今、俺の体にイセ、イセの体に桜子、桜子の体に俺が入っている。
で、ここは、迎賓館温泉エリアの休憩所。
迎賓館は貸し切りなので、昼食会にお呼ばれするまで各々ラフな格好で涼んでいた。
そして、娘の桜子から、先の変な感想が出る。
「ふむ。お主が入ったわしの体は、何だか可愛くみえるのう。まるで小娘みたいじゃ」
「私はまだ小娘です!」
「そうか。だから可愛くみえるのかのう」
イセが自分の体をじろじろ見ている。イセが娘の入った自分の体にむしゃぶりつかないかが心配だ。
「イセさん。お父さんの顔でそんなこと言わないでくださいよぅ」
イセと桜子が漫才をやっている隙に、俺は件の鬼面を装着する。
「おお、格好いい・・・どこかの少佐みたいだ」
鏡で仮面の具合を確認する。このお面は鬼のように角は生えているが、日本の般若の面のようにおどろおどろしい表情はしていない。口もないし。
ちなみに、口の部分は取り外しができて、仮面を着けたまま食事ができる。
「昼食会の準備ができたそうです。みなさん。服を着ましょう?」
ザギさんがやってきた。
・・・
そして昼食会開始。
「改めまして、オリヴィア・ユフインですわ。ご存じでしょうが、私はタマクロー家の出身です。そこのティラネディーアの叔母にあたります。前勇者に与えられた女と言った方が分かりやすいかしら?」
「叔母上。その話はもう」
「いいえ。新しい勇者の前ですもの。隠し事はいけないわ」
前勇者の女? なんだっけ。ディーの話では、ユフイン夫人は自分の叔母であること。それから、夫人の旦那さんであるユフイン伯爵は公務で首都ハチマンに滞在しており、この街はオリヴィアさんが取り仕切っていることくらいしか聞いていない。
「夫人。30年前の勇者の話なら、もう過ぎた話だ。それに、俺は勇者じゃない」
俺の体のイセが口を挟む。
「あら、そうなんですのね。じゃあ、英雄さん?」
今の会話で『前勇者の話を知っている』という設定が俺に加わってしまった。後で聞いておこう。
「呼ばれ方はどうでもいいさ。少佐と呼んでくれてもいい」
「ふふ。欲が無いのね。あなたがその気になれば、政治も女も思いのままでしょうに」
「・・・どうだろうな」
「それに、ティラネディーア。あなたも大きくなって。もう十分にレディーね。おばあさまにそっくりよ」
「へ? オレはなかなか女にならなくてよ。もう諦めてるけど」
「いや、貴女の場合、これでもう女性ね。おばあさまがそうだったもの」
「え? でも、全く胸もないけど」
「そうよ。タマクロー家は本来、貧乳の家系だもの。あなたはそれが色濃く出てるの。でも、そうね。恋人ができて、毎晩かわいがってもらったら、もう少しは成長するかもしれないわね」
「そ、そうだったのか。これはすでに女だったのか・・・そして貧乳。これは男の胸ではなくて貧乳・・ショックだ」
ディーがショックを受けている。条件次第で女性っぽくなると思っていたのに、すでに今の少年状態が女性バージョンのほぼ完成形だったとは。
しかし、今の俺は桜子。突っ込みも入れづらい。
黙々と御飯を口に運ぶ。うん。うまい。
お? これはお酒だな。食前酒。これもうまい。
あ! お酒を飲んでしまった。よくよく考えると今は娘の体だった。未成年に飲酒はいけない。
飲んだのは一口だけだ。許せ、娘よ。
ふと見ると、イセの体に入った桜子が、かぱかぱ飲んでいる。お酒を。
「・・・おや、イセ殿。お酒がお好きなんでしょうか。少し控えられては」
今の俺は鬼の面を被った謎の人物。発言には気を使う。ザギさんも止めてくれよ。イセの体の娘が酔ったらどうするんだよ。
「いや、このお水がとてもおいしくって。ついつい・・・」
「イセ殿はこの果実酒がお好みでしたか。お土産に持たせましょう」
夫人がすかさず部下に指示を出す。うん、彼女はやり手だ。
「ところでタビラ少佐? 異世界の方とお見受けして、少しお訪ねしたいことがありますの。よろしいでしょうか?」
「ほう。なんなりと。俺に解ることなら」
おいおい大丈夫か? イセ。まあ、別に『知らない』と答えれば良いだけか。気楽に行こう。
「わたくし、前勇者に捨てられたとき、『こんなのロリじゃない』って言われましたの。どういう意味だったのかしら?」
は? 色々突っ込みどころが多そうだ。この人が勇者に与えられたとき、体付がどうだったかによるな。
というか、翻訳魔術、仕事しろ。
「・・・夫人。貴女が勇者に与えられたとき、体付きはどうだったのだろうか。今と同じだったのか?」
「いえ。今と同じではありませんでした。あの時は私も15歳。男性を知りませんでした。少年と変わらない体付きでしたわ」
そうか。ここでいうロリとは、性徴期が来てないか、来た瞬間くらいの女性のことだ。
おそらく、前勇者とやらは、オリヴィアさんをロリと思って付き合った。だけど、性徴期がすぐに来てしまい体が女性っぽくなったから、興味を失ったんだろう。
なんて罪な男なんだ。
「・・・ロリとは、性徴期が来てないか、来た瞬間くらいの女性のことだろう。『こんなのロリじゃない』とは、そうった女性が好きで付き合ったけど、すぐに体付きが許容範囲を超えて女になってしまい、興味を失ったということと思われる」
イセが回答してくれる。結構精度よく読めるんだなぁ。イセの能力。こういうとき便利だ。
「そ、そんな。あいつ、クズだと思っていたけど、本当にクズだったのね。だから、最後は年齢一桁の女性に性的暴行しようとしたのね」
「・・・夫人。それも、過去の事だ」
「そうね。長年の謎が解けてすっきりしたわ。私もまだ45歳。どこかに素敵な男性がいないかしら」
あなた、ユフイン伯爵の夫人でしょうに。
いや、この世界、一妻多夫もいいんだった。
ツバメを飼う気だろうか。
「ユフイン伯爵は確か。御年90歳だったな。タマクロー家の女性ならば、60歳くらいまではそのままの容姿で女としても現役だろう。それは辛いな」
「ええ。本当に・・・」
え? この人、15歳の時にロリコン勇者の生け贄にされて捨てられて、その後、30年前だから60歳の頃の外国の伯爵と結婚したわけか。
大変な人生だなぁ。
いや、この夫人、俺の体のイセを見つめる視線が熱い。
「あの、叔母上? タビラは、その、奥方がいてだな。その・・」
ディーが助けてくれる。
「あら、どうかしたのかしら? まあいいわ。しばらくユフインにいるんでしょう?」
「そうですね。しばらくといっても、数日ですが」
「あら。もっとゆっくりしていけばいいのに。ここは国境の町だから、来るのも大変でしょう?」
「なあに、飛べばすぐですよ」
「・・・うふふ。さて、お昼から戦勝式典ね。儀式的なものだから、気楽なさってください」
・・・・
変な空気の昼食会は終了。今は迎賓館の控え室でまったり中。
「おい。桜子。お前、お酒飲みすぎだぞ」
「あれがお酒だったんだね。始めて飲んだよ。でも、体がイセさんなんだし少しくらいいいでしょ」
「式典にはお前というか、イセも出るんだからな」
「解ってるよ。トイレには行っておくし」
式典には俺は出ない。こんな仮面を着けた怪しげな人物はお呼びでないのだ。散歩でもしてこよう。
「それからディー。夫人の過去って何なんだ? 俺、その話知っているっていうことになってしまったんだけど」
「ああ、あれな。30年前にラメヒー王国が呼んだ勇者がいたんだ。そいつがいろんな女を所望してな。そのうちの一人に叔母上がいた。さんざんもてあそばれて、そして捨てられた。その勇者はモンスター戦にも役立たずで、最後は軍費を盗んで敵前逃亡。逃亡先で8歳くらいの少女に襲いかかって、逆に討ち取られて死んでしまったんだ」
「それはひどいな。ひょっとして、タマクロー家が勇者嫌いなのって、それが原因?」
「ああ、そうだ。あの時、勇者召喚を推し進めたのがタマクロー家だったんだ。叔母上が与えられたのも、その責任を取る意味があったんだ」
「そうか。辛い思い出があったんだな。でも、今は元気そうでよかった」
「そうだな。まだ45歳だし。元気に頑張って欲しいな」
「ところで、イセは何処に行ったんだ?」
「イセ様ならぁ、式典の打ち合わせってことで、出かけられましたよぉ」
「そうか。何だか悪いな。本来は俺がするはずの仕事をさせてしまって。ところで、俺は暇だから、散歩してきていい? 街ブラ」
「いいなぁ。オレはラメヒー王国来賓で式典に出なきゃならんし」
「ザギィと私はぁ、イセ様付のお世話係と護衛ですから、式典に詰めておかないとですねぇ。フェイ、ヒューイ、ツツはおじさんの護衛ですから、今のイセ様に着く必要がありますが、どうしましょうか」
「今は護衛対象が3人に分裂しているというワケか」
「う~ん。フェイとヒューイはぁ、おじさんの体と一緒に式典に出るんでしょう? 戦争にも参加していたんだし。ツツは式典には出ないから、桜子さんの体のおじさんに付いていってもいいんじゃない?」
「同じ双角族ということで良いかもな。じゃあ、行くか。式典が始まったら、一般市民と一緒に見学しよう」
・・・
<<ユフイン温泉街 土産物屋が立ち並ぶ目抜き通り>>
ツツと街をぶらぶら歩く。お金はザギさんからお小遣いを貰った。お土産買わなきゃ。
ここには、湯治客向けのお土産屋さんが立ち並んでいる。雑貨屋、まんじゅう屋、そして、装飾店。
「お、ツツ。装飾店に入ろうぜ。何が売ってあるんだろうな」
「はい」
俺とツツは温泉で裸の付き合いをしたからか、仲良くなっていた。
「いらっしゃいませ~~うわ!」
今の俺は桜子の体。自衛隊ブーツに服。角付の鬼の面で、身長は角を入れると220センチはある。
普通に怖いだろう。腰には日本刀下げてるし。
ふむ。装飾店内を見て回る。いつものように、布、木彫り、骨や皮を使った装飾品がメインだ。
ん? いや、なんだこの赤いのは。骨? いや、それにしてはな・・・
「お? 娘に似た子がいるな。デカい」
赤い骨的なものを物色していると、店にいた客の子と目があった。丸顔に一重まぶた。身長は190くらい? 娘より少し小さい。
「あ、あのぉ。今朝、イセ様やティラネディーア様といらした方ですよね」
話かけられた。緊張してきた。
「そ、そうですね。今はプライベートですから、そっとしておいて貰うと助かります」
「そ、そうですよね。でも、私より大きな女性って、久々に会いました。なんだか嬉しくって。あ、私、アルセロール・タイガといいます。ラメヒー人です」
ラメヒー人か。しかも、タイガって、お貴族様だな、多分。さて、今度は俺が名乗る番。偽名とか考えてくればよかった。どうしよう。双角族の一般的な名前ってなんなんだ?
「お~い。アルセ! 何処行った? あの淫乱見学係が。ん?」
「あ、先輩。こっちです。ちょっと、この方とお話してて」
「は?」
こいつは確か、マシュリー・ランカスター。なんだよ淫乱見学係って。
「どうした? マシュリー。は?」
オルティナ・ブレブナーだな。将来ケツ協会に入りそうなやつ。
「は? お、鬼!?」
フランも登場。この世界にも鬼っているんだ。しかしみんなして失礼なやつめ。
・・・・
<<近くの喫茶店>>
「と、いうわけで、私達、ラメヒー王国勇者一行の護衛として王城からここまで来たんです」
今、女近衛兵4名とお茶。屋台で飲み物を買って、テーブル席に座って。
俺は、故あって顔を隠している謎の双角族女性『スマイリー』ということにしておいた。名前の由来は適当だ。
「だからぁ。お前は護衛じゃなくて、お手つきの淫乱御者としてついて来たんだろ。護衛は私とお姉様とフラン。モンスター倒してんのもうちら3人。お前達は馬車であんあんしてただけだろうがぁ」
「うっ。だって、誰も御者しないんだもん」
「なにが『だもん』だ。この田舎物め。スマイリーさん、聞いてくださいよ。こいつ、お手つきって言っても見学専門なんすよ」
マシュリーのキャラが変わってる気がする。まあ、女子の中ではこんな感じなのかな?
ところで・・・
「見学専門?」
「そうなんすよ。こいつ、夜な夜な勇者と愛人とのまぐわいを見せつけられてて。見るだけで実際には何もされてないんですよ。処女っすよ。処女」
「ひどいけろ。先輩、でも、お掃除くらいならしました」
「は? 何それ自慢? 何? お口は非処女って言いたいわけ?」
女の会話はエグい。そういう都市伝説を聞いたことがある。伝説通りだ。ツツが堅くしないか心配だ。
「あの、ツツさんでしたっけ。お飲み物のおかわりはどうですか?」
「あ、いえ。自分は、その」
「うふふ。お持ちしますね」
フランがツツに猛アタックしている。満面の笑みで声が1オクターブくらい高い。
頑張れフラン。
「ところで、その勇者殿は今どこに?」
勇者くんは、娘のクラスメイトだ。仮面を着けているとはいえ、直接会うのはまずい。最悪すっとぼければいいだけだけど。
「さあ? 私達の任務は、移動中の護衛です。街中は知りません。家族湯に行くって言ってましたから、今頃どこかの温泉でぱこぱこしてるんじゃないですか?」
「私は必死で逃げてきたけろ。あそこは地獄です。変態達の巣窟です。私はノーマルなんです」
「そういえば、反重力魔術士の2人はどうなったんだ? あいつら愛人ではなかっただろう?」
「彼女達、出発して10分くらいで全裸にされて異物挿入されてたけろ」
「流石勇者」
「剣士と1人ずつ分け合ってたけろ」
「う~ん。何しにきたんだ? 勇者ご一行。ところで、勇者くん達は強いの?」
「わかりません。戦っているのを見たことないんで」
「今回、一応、武者修行って聞いてたんですが、あいつら、一度もモンスターと戦ってないんですよ。ずっと竜車の中でした」
「モンスター退治は私の役目だったんです。私はお役立ちですよ? あ、私はフラン。フランシスカ・バルバロといいます。ささ、ツツ様、お飲み物です。何か食べ物とか欲しいものがあったら言ってください」
「そっか。お前達も大変なんだな」
モテない近衛4人集。なんだか同情してしまう。
遠い異国の地で知り合いとの邂逅もいいもんだ・・・まったりしてしまう。
「あ!? お前達。そんなところで遊んでたの? こら、アルセ。こっちにいらっしゃい。お前はこっちでしょ?」
おお。自称聖女の登場だ。後には勇者やら剣士やら、メイドやらがぞろぞろと。
「ひぃ!? や、止めてけろ。こっちがいいです」
「んん? なあに? 逆らう気? 王様にいいつけてやるわよ。誰のお陰でお手つきになれたのよ。は?」
自称聖女がぎょっとした顔をして俺を見ている。
いちいち俺を見て驚くの止めて貰えませんかね。
「桜子! やっぱり桜子だな。どうしてここに!?」
「どなたでしょうか?」
今度は勇者くん。さて、どうやってすっとぼけようか。
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