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  •  なだらかに続く人生の中で、時折訪れる、自分の過去を振り返る瞬間がしっかり描かれていると感じました。そんな時に、その後はどうするのかが大切なのだと思います。
     作品の中心となる、『クリスマスのリン』という絵本も魅力的でした。失くしものを探し続ける、落ちこぼれのトナカイというのが、何とも憂いを誘います。
     奥さんが求める失くしたものが、形あるものではなく、思い出や気持ちだというのが切ないです。その後に、主人公が思い起こす具体的なものたちが、私にも身に覚えのあるもので、胸をギュッと締め付けられるような思いがしました。

     最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!

    作者からの返信

    素敵な感想をありがとうございました。失くしたもの、もう手に入らないものを思う切なさを分かっていただき、うれしいです。(⁠⁠(⁠˘⁠⌣⁠˘⁠ ⁠)

  • 楽しく拝読させていただきました、素敵な作品を有難うございます。

    成熟した夫妻が、親の遺品整理と児童書、ある意味で人生の起点と終点の狭間に立たされている状況の中で何を思うか、身に迫るように描かれておりました。自分の勉強にもなりました。

    先日は拙著もご覧いただき、感想も頂戴しまして有難うございました!

    作者からの返信

    応援コメント、ありがとうございます! こちらこそaobuta様のお話、ほっこりと楽しませていただきました。

    今回のは、ちょっとウツ展開のお話で……。若くもなく、かと言って色々諦念しているような老人でもない中年の夫婦という設定です。でも中年でなくても若くても、長い間仲良しだった人との間ですきま風が吹くという事、あると思うんですよね。
    昔のまま気持ちが変わらない人もいるし、変わってしまって昔を捨てていく人もいるし。そんな寂しさの世界でした。

    またaobuta様のお話、楽しみにしています。(^_^)

  • 急にトナカイのリンが怖くなってきました(笑)どんな絵なんだろ。ドキドキ💓

    作者からの返信

    こちらにも応援、ありがとうございます。

    絵は、叙情的な繊細な絵本の絵を思い浮かべました。絵本の叙情的な絵って、名画ほど何だかちょっと怖いんですよね。

    あと、これを書くにあたっては、昔、知り合いの女の子が言った「幸福の王子のお話が怖くてキライ」という言葉がベースにあリました。私も大人になった今は、幸福の王子って美しい話だと純粋に思うのですが、子どもの頃は怖かったので、その頃、同調しました。

  • 年をとると、忘れちゃいけないものも忘れちゃいますね。
    何が大事だったのかも。

    作者からの返信

    へもん様、応援コメント、ありがとうございます。そうですね。大人になると、「あんなに昔は大切だったことを!?」という事までふっと忘れてたりします。でも忘却力も防衛反応の一つだと最近、気が付きましたよ。

  • 森緒 源です。
    拝読しました。

    私もけっこうな年齢になりましたので、いろいろなことが分かってきた気がします。

    失くしてしまったもの……それは今やどうしても何してもいくらお金を積んだとしても出て来ない手に入らないものですよ!


    …「若さ」ってやつはね!


    では。

    作者からの返信

    ありがとうございます! 森緒さまからコメントいただけるとは感激てす。(^^)v そう、失くしたものは往々にして貴重で、戻っては来ないですね。 

    そして、「若さ」っていうのは本当に何でも信じれる時代だな、とか。

    森緒さまの言葉には真実味があります。「たけんこうち」読んでいると、記憶、思い出がキラキラ光っているので。ちょっと普通ならイヤかなという思い出もすごく楽しく変換させてますよね。(失礼かもしれませんが) そうでありたいと思います!


  • 編集済

    失くしたものを探すサンタという設定が興味深かったです。
    主人公は自分の過去をとるに足らないと考えていたようですが、忘れようとして一つ一つの思い出をたぐりよせたら、それらはかけがえないものばかりだと気が付いたようですね。過去は良くても悪くても、思い返せばやっぱり簡単には捨て去れないと思います。
    今夜はきっと、忘れ去られてしまいそうになった主人公の思い出の数々をリンがすべて取り戻してくれるでしょう。

    作者からの返信

    Youlife様、応援コメント、ありがとうございます。

    この主人公は、昔を振り返ると、失ったものの数を数える事になるので怖いというビビリです。今がそれに比べ、色褪せているので。

    昔の人間関係や好きだった物を闇雲に捨てようとする人と、ある程度大切にする人、絶対に捨てられない人がいるとしたら……。闇雲に捨てようとする人って意外と過去に縛られてる気がします。

    Youlife様の「紡ぎの調べ」に出てくる小川さんに、この主人公は似ているかもしれません。本当は繊細で傷つきやすい所があります。ちょっと発想を変えて、昔の思い出と仲良くなれたら、生きやすくなるんでしょうね。

  • クリスマスって、やっぱり「魔法」なんですね。(笑)

    旦那さん(主人公)、思い出したのなら、良かったです…。

    私は何時までも阿呆な、ロマンチストを貫きたい…(((^_^;)


    良いなぁ、私もこんなの描きたかったなぁ。( ^∀^)

    いやぁ、この奥さんの台詞、沁みるなぁ。

    寒い夜の部屋で読まず、陽射しの暖かい日中の公園で読んでいるので、更に良かったです。
    (寒いところで読んだら、また違った感想になったかも(笑))

    作者からの返信

    いつも感想をありがとうございます。クリスマスというのは、いろいろ奇跡の起こる時ですよね。

    この話の旦那さんは、忘れてるというより、輝いていた時代を思い出すのが怖いビビリ……みたいな話です。奥さんの事はまだ愛しているけど、奥さんに比べ、自分は変わってしまったんじゃないか……みたいな。だから最後に列挙したものも本当は大切な思い出の数々なんです。クリスマスのリンというのは、自分の心の中にいた、みたいな。分かりにくいですね。文章力なかったです(汗)

    私もロマンチストを貫きたいです。が、変わっていく時流には、敢えて逆らわないかな。だからこの主人公の気持ちも分かります。

    寒い季節に、いっそう寒々となる話になっちゃいました。公園で読書というのは、近況報告の中にあったあの公園ですか? いいですね〜。(^_^)公園で読書ってすごく憧れます。