不惑女と、積極的な新人若手社員

九傷

不惑女と、積極的な新人若手社員



「豊崎さん、お食事一緒にしない?」


「結構です」


「そ、そう。それじゃ、私達はあっちで食べてるから、気が変わったら来てね」


「……」



 愛想笑いをしながらそう言ってくる同僚に対し、私は無言で返しながら食事の用意をする。

 内容はコンビニのおにぎりとサラダ。

 基本的に毎日同じメニューである。おにぎりの具は時々変わるけど。


 私がこのメニューを好むのは、単純に食事の時間が短く済むからだ。

 昼休みが開始して、およそ5分程で食事が終わる為、大変時間効率が良い。

 お陰で、残った時間は全て趣味の時間に充てられる。



 食事を済ませ、トイレでうがいをする。これで準備は完了だ。

 私はスマホを取り出し、素早くブラウザを立ち上げる。



(新着メッセージは……、お、あるある!)



 私は表情には出さず、内心だけで笑みを浮かべて「感想が書かれました」と書かれた赤文字をヒットした。









 私の趣味は、小説投稿サイトに自作の小説を投稿することだ。

 もう何年も続けているこの趣味は、今では完全に私の生活の一部となっている。

 仕事と食事、入浴の時間以外では、大体ネット小説を書くか読むかしていると思う。

 今後もこれ以上、他にプライベートの活動を増やすつもりはない。

 だから可能な限り、私は同僚や友人との時間を作らないようにしていた。

 先程食事の誘いを断ったのも、それが理由だ。


 私は、人と一緒に食事をする理由の大半がお喋りにあると思っている。

 このお喋りが女性にとって重要なモノであることは理解しているが、今の私にとっては無駄でしかない。

 だからと言って、女性の一人飯はキツイんじゃ? と思うかもしれないが、こんなものは慣れてしまえばどってことないことだ。


 そんな私だから、当然トイレにも一人で行くし、飲み会などにも一切参加しない。

 変に仲良くなるとプライベートに割り込んでこようとする輩もいるので、仕事も可能な限り自分の手で終わらせるようにしていた。

 ……正直、これに関しては不器用な立ち回りをしているという自覚はあるが。



「豊崎さん、ちょっといい?」



 昼休みが終わり、頭を切り替えて仕事をしていると、課長から声がかかる。

 これは……、恐らく何か仕事が増えるパターンだろう。

 非常に面倒だが、返事をしないワケにもいかないので、なるべく無感情に「はい」と応えて課長席へと向かう。



「なんでしょうか?」


「え~っとね、あ、その前に自己紹介からしようか」



 自己紹介? いきなり何を言い出すんだこハゲは……と思ったが、流石にボケたワケではないだろう。

 落ち着いて考えれば、その自己紹介の対象が、課長の隣に立つ青年だということは理解できた。



「彼、今朝朝礼でも紹介があったけど、新人の有坂君」


有坂 智也ありさか ともやです! 宜しくお願いします!」


「……どうも、豊崎 柚子とよさき ゆずです」



 私は軽く会釈しつつ、一応自分でも名乗っておく。

 何も言わなくても課長が勝手に紹介しただろうが、そのくらいの空気は読んでおいた。



「それでなんだけど、有坂君の教育を豊崎さんに任せようと思って」


「っ!?」



 なん……、だと……

 いや、私も予想してなかったワケではないのだが、正直可能性は低いと思っていた。

 自分で言うのもなんだが、私はどう見てもコミュ障である。

 そんな私に、新人教育なんて重要な仕事を、普通任せるか?

 どう考えても悪い結果にしかならないだろうに……



「あの……、私より、もっと適任がいると思うんですが……」



 どの部署にも、愛想と要領が良く、適度に仕事を手抜きしている社員がいる。

 新人教育など、そんなヤツラに任せればいいのだ。



「いやいや、豊崎さんは仕事もできるし、面倒見も良いから君こそ適任だと私は思っているよ」



 私が、面倒見が良い……?

 一瞬私の頭の中で、某クロアチアの格闘家が「お前は何を言っているんだ」と言った映像が流れた。

 今時の人は知らないかもしれないが、私の世代では有名なネットのネタである。

 まあそれはいいのだが、マジで意味がわからない。


 仕事ができるというのは、私が仕事を自己完結できるだけのスキルを持っているので、納得できなくもない。

 しかし、人の面倒を見たことなど一度もないのだが……

 あれか? もしかして、私が人に仕事を振らず自分で終わらせてしまうことを、面倒見が良いと勘違いしたのか?

 だとしたら厄介な話である。

 理由が理由なので、誤解だと説明することがはばかられるからだ。



「……ですが」


「とにかく、これは決定事項なのでよろしく」



 どうやら、今から担当を変えさせるのは不可能なようだ。

 私は不満をなるべく表に出さないよう努め、「わかりました」と頷いた。



「それじゃ、頑張ってね豊崎さん」


「……? はい」



 普通ここで頑張ってねと言うのは、この新人の有坂君に対してなんじゃないだろうか。


 ……ハッ! まさか、これは課長のいらん気遣いというヤツだったりするのか!?

 40にもなって結婚もしてない私に、出会いのチャンスを与えたつもりなのか!?


 ……いや、それはないか。

 この有坂という青年は、どう見ても私とはかなり歳が離れている。

 恐らく大学の新卒なのだろう。であれば22~23歳くらいのハズなので、私とは一回り以上離れていることになる。

 もし私が低年齢で出産していたとしたら、同い年の息子がいてもおかしくない。つまり親と子程の年齢差があるということだ。

 お節介で有名な課長だが、流石にこの年齢差で変な気を回すこともないだろう。



「よろしくお願いします! 豊崎先輩!」


「よ、よろしく」



 先輩などと呼ばれて、思わずビクリとなってしまった。

 先輩呼びなど、学生時代ですらされたことがなかったからだ。

 本人には他意はないのだろうが、どうにもむず痒い……



「あの、先輩とか付けないでいいから、普通に呼んでくれませんか?」


「え、駄目ですか?」


「いや、駄目っていうか、なんか恥ずかしいというか……」


「いいじゃないですか。実際先輩なんだし。あ、もちろん嫌ならやめますけど」



 そう無邪気そうな顔で言われると、流石に嫌とは返せない。私は、空気だけは読める女なのだ。



「別に、嫌ではありませんけど……」


「じゃあ問題無しということで。改めてよろしくお願いします! 豊崎先輩!」



 笑顔で握手を求めてくる彼に対し、私はこの先プライベートが浸食されないかと一抹の不安を抱えるのであった。





 ◇





 私の不安は残念ながら的中してしまった。

 何故か子犬のように懐いてくる有坂君により、私のプライベートな時間は少しずつ削られていったのである。


 彼の教育のために自らの仕事時間を削ることにから残業は増えるし、その残業を減らすために休み時間も削れる。

 おまけに、その休み時間さえも……



「豊崎先輩、お昼一緒に食べましょうよ!」


「いや、だから私は昼食はここで……」


「そう言ってたんで、自分も弁当を用意しました!」



 そう言って、彼は自前らしき弁当箱を見せてくる。

 恐らく、先日私が弁当持参だと聞いて、わざわざ合わせてきたのだろう。

 一人暮らしと言ってたので自分で作ってきたのであろうが、何もそこまでしなくてもと思ってしまう。

 何故わざわざ自分なんかと一緒に行動しようとするのか……


 ウチの会社は、規模は大したことがないが、それでも新入社員は複数人採用している。

 だから彼にも同期がいるし、キレイな子がチラホラいるのも確認済みだ。


 有坂君は少なくとも昨日までは、そんな彼ら彼女らと一緒に社員食堂を利用していたハズである。

 つまり、今日はそれを断ってココに残ったということだ。

 その行動原理が、私には全く理解できなかった。



「あの、私はできれば一人で食事したいんだけど……」


「何故ですか?」


「それは、その……、その方が早く終わるから」



 少し迷ったが、私は誤魔化さずに本音で答える。

 こう言えば、暗に人と食事をしたくないと伝わると思ったからだ。



「早く終わらせて、何かするんですか?」


「それは……」



 変な所に食いつかれてしまった。

 どうやら彼は、私と違って空気が読めないらしい。



「そういえば、豊崎先輩って昼休み中はずっとスマホ弄ってますよね。ゲームですか?」


「っ!?」



 何も知らなそうな反応をしておきながら、急遽核心を突く質問を投げてくる。

 これには流石に少しドキリとさせられた。



「い、いや、ネット小説を読んでいるだけ」



 しかし、こんなこともあろうかと、予め当たり障りのない回答は用意してある。

 こう言っておけば、興味のない人からは「ふーん」で済まされるし、逆にあっても会話が長続きしない切り返しをするのは容易だ。



「……へぇ、そうなんですか。それじゃあ、邪魔しちゃ悪いですね」


「っ!? え、ええ、ごめんなさいね」



 私の返しに対し、彼は意外にもあっさりと引き下がってくれた。

 絶対に何か食いついてくると思い、いくつかの切り返しをシミュレートしていたのだが、無駄になってしまった。

 ……まあ、何事もなかったならそれはそれでいい。

 多少の時間ロスはあったが、これでいつも通り平穏な昼休みを過ごせる。


 私は有坂君が自席に戻るのを確認し、速やかに昼食を片付ける。

 そして手早くトイレを済ませ、自席に戻っていつも通りスマホで『ヨムカク』を開き――



「あ、『ヨムカク』ですね」



 後ろから聞こえた声に背筋を凍らされる。



「へぇ、結構投稿しているんですね」


「っ!?」



 見られた!? それもよりにもよって、ワークスペースのページを……



「凄いです。こんな沢山――」


「ちょっと、コッチ来て!」



 これ以上この場で喋られるとマズいと感じた私は、咄嗟に有坂君の手を掴んでオフィスの外へと連れ出す。

 これはこれで目立つ行動ではあったが、背に腹は代えられない。

 幸い、昼休み中ということもあって人はまばらで、私の行動を見た人はあまりいない……ハズ。



「……あの、もしかして自分、マズいことしちゃいました?」



 空気の読めない有坂君も、流石に先程の行動は悪かったという自覚があるようだ。



「あまり、人に知られたくはないから」



 小説投稿は、あくまで自分だけの趣味のつもりだ。

 誰とも趣味を共有する気はなかったし、それを話のネタにされるのも嫌だったので、他人に教えるつもりはなかった。



「あ~、その気持ちは理解できますね。すいません次からは気を付けます」



 そう言って素直に頭を下げてくる。

 それを見て、さっきまでお腹の中にあった怒りのような感情が徐々に収まっていくのを感じた。



「……あの、豊崎先輩が他の人達とあまり関わらないようにしてるのって、もしかしてこの趣味のせいですか?」



 趣味のせい・・。そう言われるのは少し癪だが、間違ってはいない。

 私は読み書きの時間を作るために、他人との時間を極力排除してきたのだから。



「……有坂君にはバレちゃったから言うけど、その通りよ」


「やっぱり……。でも、わかりますよ。執筆って、時間食いますもんね」


「っ!? もしかして、有坂君も何か書いてたことが?」


「はい。自分も『ヨムカク』に投稿してますよ」



 なん……、だと……

 まさか、同好の士だったとは……

 こんな偶然ってあるだろうか?



「いや~、まさか豊崎先輩もネット小説仲間だったなんて、感激だなぁ~」



 そう言って、目をキラキラさせながら私の手を握ってくる有坂君。

 その思わぬ行動に、私の顔が一気に熱を持つ。



「ちょ、ちょっと!」



 私はなんとか彼の手を振り払おうとするも、強めに握られているせいか中々振り払えない。

 いかんいかん! これは、四十路のオバサンには刺激が強過ぎる!


 有坂君は所謂”塩顔”で、一部の女性には人気のありそうな顔つきをしている。

 私の好みとは違うが、それでもイケメンに分類されるであろう青年に手を握られ、笑顔を向けられればドキドキくらいする。



「自分、増々豊崎先輩に興味津々ですよ!」


「なっ!? 何、興味津々って!?」



 それに増々とは……

 それはまさか、前々から興味を惹かれてたってこと!? 一体何故!?


 思い返すと、確かに有坂君は必要以上に馴れ馴れしかったような気がする。

 それは教育担当の先輩に対し、良く思われようとしての行動だと思ってたが、違ったということか?



「ちょ、ちょっと待って。一旦手を放してくれる?」


「あ、はい」



 私がそう言うと、有坂君はあっさりと手を解放してくれた。

 こんなことなら、さっさと口で言えばよかったと後悔する。



「えっと、よくわからないんだけど、有坂君って前から私に興味があったってこと?」


「はい。そうですけど」


「な、なんで? 私、有坂君に興味惹かれるようなこと、した覚えないんだけど……」



 教育担当になってからも、私の仕事に対する姿勢は変わっていない。

 黙々と仕事をこなし、やることが終われば速やかに帰宅する。

 飲み会の類にも参加しないので、有坂君達新人の歓迎会にすら不参加だった。

 だから彼らとは、仕事以外の接点もないし、何か興味を惹かれる行動をとったつもりもなかった。



「え、いや、もう見た目から何から、自分の好みのドストライクですけど」



 どすとらいく……?

 それはド級のド+ストライクという意味か?



 ……え、私が!?



「黒髪ロングにきめ細やかな白い肌のクールビューティで、頼れるお姉さん。こんな素晴らしい方が未婚とか、どんだけって思ってましたよマジで」



 ……ええぇぇっ!? 私ってそんな風に思われてたの!?


 確かに私は黒髪ロングだが、それは単純に手入れがズボラで滅多に美容院に行かないからである。

 肌が白いのは、基本仕事以外で外に出ないから不健康に白いだけだ。

 クールビューティは……、単純に無口なだけで、そもそも私はビューティではない。

 つまり、とんだ勘違いということだ。



「それに自分、眼鏡女子に弱いんですよ。だからもう、マジでドストライクなんです!」



 め、眼鏡っ子好きだと!?

 いや、私はそもそも子って歳じゃないけど!


 眼鏡女子が好きっていうのは、そもそも二次元のキャラに対してだけだと思っていた。

 だって、どんなアイドルも大体眼鏡は取らされるし、リアルで可愛いとされる女子は大体眼鏡をしていない。

 youtubeなどの広告動画では、その広告の商品の宣伝とは関係ないのに真っ先に眼鏡を外される。

 眼鏡というだけで陰キャ扱いを受けるというのに、それを好きとか……、性癖がひん曲がっていると思う。



「じょ、冗談はやめて! 40のオバサンをからかってどうする気!?」


「いや、からかってなんていないですってば! 自分、豊崎先輩のこと、大好きですから!」



 だいすきですからぁー だいすきですからぁー だいすきですからぁー


 コダマのように、その言葉が頭の中で反芻はんすうされる。

 あまりに衝撃的過ぎて一瞬めまいがしたが、すぐに立ち直って周囲を確認する。

 幸い、昼休みのせいか人通りは少なく、今のを聞かれたということもないようだ。



「ちょっと有坂君! なんてことを言うの!」


「え、いや、だって、俺の正直な気持ちですから」


「時と場所を選びなさい! 誰かに聞かれたらどうするの!?」


「それは別に……、ってそうか、豊崎先輩が気にしますよね。すいません」



 有坂君は空気が読めないが、他人の気持ちをおもんばかることはできるようだ。

 私の気持ちを察して、すぐに頭を下げてくる。



「察してはくれたようだけど、できれば口に出す前に気づいてね……」


「本当にすいません。自分、昔から思ったことがすぐに口に出るタイプで……」


「社会人としてそれはダメよ。もう少し落ち着いて話すようにした方が良いわ」


「はい……」



 何故か説教をするようなカタチになり、私は少し落ち着きを取り戻す。

 しかし、心臓は未だにバクバクいっており、若干手が震えていた。



「え~っと、それで、私のことが……、好きだって言ってたけど、それって先輩としてとか、そういう意味よね?」


「いえ、異性としてです」



 有坂君は、至って真面目という表情でそう返してくる。

 やめてやめて! オバサンにはその表情は眩しすぎる……



「見た目も性格も好みだし、その上趣味まで一緒なんて、そうはありません。だから自分、本気です」



 またしても、クラクラとめまいが襲ってくる。

 自分と一回り以上も歳が離れた男の子に告白されるって、こんなにも破壊力があるのか……


 私は最早何も喋ることができず、逃げるようにトイレへと駆け込む。

 流石の有坂君も女子トイレまでは追って来れず、オフィスに戻ってくれたようだ。


 しかし、どうしようか。

 昼休みが終われば、当然だが仕事をしなくてはならない。

 そうなれば必然的に有坂君と顔を合わすことになるのだが……、厳し過ぎる。

 恐らく、事あるごとに私は赤面することになるだろう。

 自分がまさか、ここまでこの手の話に耐性が無いとは思っていなかった。

 今まで縁がなさ過ぎたゆえなのだが、それにしたってと思ってしまう。

 まったく……、私の書く小説には恋愛モノが多いというのに……





 ◇





 その後も有坂君は、私に対して積極的にアプローチをしてきた。


 彼は優しいし、気も利くし、私の言うことはなんでもしっかりと聞いてくれる。

 だから教え子としても優秀で、手もかからないのだが、私に対する好意を隠そうともしないことにはかなり困らされた。


 心なしか周りの目線も生暖かいような気がする。

 何というか、見守る雰囲気に近い感じだ。


 それに加え、課長なんかはあからさまに私達の間を取り持とうとしているふしがある。

 そんなワケはないと思っていたが、最初からコレが狙いだったとしたら、中々に侮れないハゲだ。



「豊崎先輩、今日一緒に飯でもどうですか?」


「……別にいいけど」



 そんな空気の中、私は私で徐々に彼に気を許し始めていた。

 趣味の合う彼との会話は楽しいし、こんな時間の使い方もアリなのかと思うくらいには、私は変わってきている。


 その影響は、私の投稿する作品にも出てきていた。

 何というか、今までより明るい作風になった気がするのだ。

 読者の感想からも、なんとなくそれが察せられる。

 この影響が良いのか悪いのかは正直わからないが、私自身の筆が軽くなっている気がするので、良い方向に向かっていると信じたい。



 きっと今日も、有坂君は私にアプローチをしてくるだろう。

 それを躱すのにも慣れたものだが、そろそろ答えを出していい頃かもしれない。


 やはり歳の差には気後れするが、そんな物語などいくらでもあるのだ。

 私と有坂君の関係も、そんな物語の一つだと思えば、受け入れられる気がする。


 そうだ、今度の連載は、不惑女と若い男の恋愛モノにしよう。

 恐らく読者ウケは悪いだろうけど、私のような女もいるのだから、刺さる人には刺さるハズ。


 タイトルはそうだなぁ、不惑女と――






 おしまい

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