第3話 懐かしい名前
寝室に入りまずは返事を打つ
「もちろんです。どうしたんですか?」
夫と出会う前に別れた男、大介からだった。
学生時代から長く付き合ってきたが、
ちょっとしたケンカが元で大介から別れを切り出され音信不通になったのだった。
それまではお互いの家族とも公認の
結婚の約束もしていたはずだったのに、
別れてしまった。
その彼、大介から久しぶりの連絡だった。
誰にも知られたくなかった。
自分が激しく動揺していることを。
だから、賑やかなリビングを離れ、
暖房もつけていないひんやりとした寝室の
ベッドに腰掛けつぎの返事を待った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます