第255話 後から思えば
いい感じの乗り物が出来たんだが、後から思えば日本から持ち込めばもっと快適なのを手に入れられたんじゃね?
と思ってしまった。
収納系の異世界あるある、そんな便利なのはねえんだよ!な世界なのだが、俺は25次元の珠なる謎の物体を所持している。
あれは手にしている物体も持ち運びができるんだよなあ。
という糧に触れている物体ごと移動する。
だから極端な話、豪華客船やジャンボジェットと呼ばれているでかい飛行機なんかも持ち込める・・・・はず。
試した事はない。
そしてもし飛行機に搭乗している時に珠を使えば、乗客全員一緒にこちらに来ちゃう?
しないけれどな!
あ!もしかして車だったら便利だったかもしれない。
悪路をものともしないタイプだったら舗装がよろしくない場所でも活躍できたはず。
そこまで考えていなかった、何たる事だ!
今更だ。
それに燃料の問題がある。
流石に燃料を再現する事は難しいだろう。
もう既に乗り物は出来上がっているんだ。
俺が利用するわけではないし、多少乗り心地が悪くてもいいよな?
流石に200人分の座席は手を抜いた。
何せ俺のスキルは【土】だからな。
土のベンチシートに、急遽作ってもらったクッションをあてがっているだけだ。
10人ほど座る事の出来るベンチシートが20列。
大型バス4台分ほどの大きさがある。
兎に角床はがちっがちに固めてある。厚みもある。
100人のっても大丈夫!とか昔なんかのCMであったが、あれは天井だったからな。
俺の場合は床に200人だ!
天井はポチが運ぶのに便利なように作ってある。
ポチに言わせれば、
【周囲に壁が無くても風は入り込まぬ。】
だそうだ。
つまりポチは何らかの力で風を遮り移動していて、一緒に運ぶ物体にも影響があるって事らしい。
「よくこんなの作たわね。どうでもいいけれど、ポチに何往復かさせればもっと小型化できたんじゃないの?」
「ヤーナ、それは考えた。だが俺はこうした巨大な乗り物を作ってみたかったんだよ!」
「そう?まあクーンが満足したならいいけれど。で、今から向かうの?」
「そうだなあ。既にテストは終わっているし、今から行くか!」
言っておくが、重りは俺では持ち運びは厳しすぎるので人の頼んでやってもらった。
世の中怪力自慢は多い。
1人で4つの重りを一度に運ぶバケモンが居たのには驚いた。
一応1つ50キロほどあったはずだ。
で、俺とヤーナ、ニールスにいとフスタさんが一緒に乗っていく。
世界樹の所へ無事送り届ける事が出来ればいいのだがなあ。
そうしないとエルフの女性はずっと凄い事になるからな。
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