第235話 世界樹の成長
元が超ビッグな木?
雲の上までそびえていたからなあ。
だが俺が植えたのはまだ小さい。
小さいと言うか、30センチぐらいか?
1ヶ月ほど前に目が出ているのを見つけたのだとか。
そしてその後、頭の中に何やら語り掛けてきたのだとか。
で、何故か俺の手元にやってきた。
そして俺の脳内にも語り掛けて来るので、
半年後、2メートルほどの大きさに成長していた。
木だよな?成長早くね?
幹の太さは2センチぐらい。
いやマジで。
昔忍者は自分が産まれた時に植えた木を飛び越える練習をしていたとか。
そんな事はないだろうが、何かの教訓とか言い伝えだろう。
忍者って超人?
毎日地道にやるとか、そう言うのか?
この成長速度では無理だな。
植えてから1年後、4メートル近くになっていた。
幹の太さは4センチ程度。まあこんなもんだろうが・・・・やはりエルフの所にあった世界樹と同じようになるのだろうか?俺が植えただけに心配だ。
双子の弟と妹が結婚した。
本来であればもっと早くそうすべきだったのだが、相手の事情により今となった。
誰だと思う?え?決まってるやろって?
まあそうなんだけど。
どうした訳かディーデリック王子とサスキア王女が双子を気に入って、しかも意気投合していたからなあ。こうなる可能性はあったっちゃ、あったんだ。
ティーデとヒセラも規格外の強さになっていたが、王子と王女も負けず劣らずの規格外になっていたんだ。
え?俺から規格外って言われたくねえって?
何故だ?
「ようやくね。でもいいのかしら。王子と王女が同じ家の人間と結婚なんて。大事な政略カードなのにね。」
俺はヤーナこそ大丈夫だったのか?と言いたかった。
「そうは言ってもあの王様と王妃様だぞ?2人友自由に結婚させても問題ないと踏んだんだろう?」
「つまりそれだけ双子ちゃんが凄いって事なのよね?」
「多分だが、王家に強力な力を備えた人物の地を取り込みたかったんだろう。」
クーンは知る由もなかったが、実の所本命はクーンだったのだ。
既にヤーナがゲットしていたのもあって、強引に事を推し進めると関係を拗らせる可能性があり、見合わせていたのだが、ここに偶然、息子と娘がそれぞれ想い人を紹介し、それがクーンの弟妹だったのだ。
どちらかを・・・・と思ったが、どっちを取るにしても後々揉めそうなので、この際2人共、となったのだ。
こうしてクーンも王族と親戚になってしまった。
だがクーンがそれで変わるわけではない。
変わるのは周りの目だ。
変わると言えば、ニールスにい、どうしているのかな?
ここ数年姿を見せないんだよなあ。
パーティーメンバーの誰と結婚するのか、という事でおおもめにもめ、業を煮やしたニールスにいが出奔してしまった・・・・らしい。
その後ニールスにいに迫っていた女性陣全員が居なくなったので、眉唾物だが。
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