第210話 当面の資金

 何で普通に札束が落ちているんだよ!

 そう思ったがシロが、


【埋まっていたぞ?】


 因みにカバンの中に入っていたらしい。


 ・・・・反社の金か?それともマルサ国税庁査察部を欺くために埋めたのか?


 何かそういう話を聞いた事がある気がする。

 タンス預金もそうだし、隠したまま死んで、後から遺族が遺品整理をしていたら大金が出て来たとか・・・・


 そういう金だと信じよう。

 反社の金は・・・・まさか札の番号を控えているとは思えねえが、足がついたら面倒だしな。


 結局札束だけで2400万円あった。

 細かい金だけでも数十万円になった。

 スゲエな!


 あーこれだけあれば当面不自由しないぞ?

 そう思ったのだが・・・・


 ヤーナのわんこも札束を持って来た。

 ・・・・一億円以上ありますやん(-_-;)


 もういいぞ、と言おうと思ったがシロの姿が見当たらない!

 別の所へ向かったようだ。


 ・・・・結論を言おう。10億円以上になった。

 まじですか?

 宝くじに当たった・・・・そもそも子供は買えなかった気がしたから苦しい言い訳だ。


 仕方がない、株・・・・も駄目だな。仮想通貨か?

 これは大人を連れてくる必要があったか?

 今住んでいる世界の基準ではなく、こちらの基準だから20歳以上。

 あーしかし身分証とかいるから、それも厳しいか?

 そうなるとこっちで人を雇うしかないか。若しくは頼むか。

 だが、金に目がくらんだ場合、今持っている金を全て取られたうえに、命の保証もないんだよな・・・・

 スマホも持っていないし、これは困ったぞ?

 何か突破口があればそこから後は楽なんだが、最初の一歩でつまずくとは。


 折角金を手に入れたんだ。早速有効利用するか?


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 公園で暮らしているおっさんを捕まえ、スマホを契約してもらった。

 聞けば最近まで普通に暮らしていたのだが、リストラに遭い、家族から見放され、ここに辿り着いたのだとか。


 だから運転免許は持っているので身分証はクリア。

 それでもって俺が札束を報酬に契約をしてもらったって訳だ。

 念の為2人にやってもらった。

 このまま拠点を確保できればいいんだが、そう都合よく借りられるか?

 間違っても公園ではヤーナと暮らせないからな。

 あ、そうか、金もあるし大人を確保できた。



 長期で住める宿があるらしい。

 周囲の宿に関して、おじさん達は意外と詳しかった。

 なので長期で借りられる宿も教えてもらった。


 結局旅館を先払いで借りる事にした。


「お風呂も入れるんでしょうね?」

 ヤーナは風呂に入りたいらしい。

 だが安心してほしい!何と温泉だ!

 ただ、大浴場しかないがな。


「・・・・そういう訳で、大浴場で入れるぞ?しかも温泉だ!」

「え!ここでも温泉なの?クーンって本当に温泉好きよねえ。」


 好きで悪いか?


 ● 作者からのお願い


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