日本へ

第208話 日本へ向かう準備

 エルフ達の所で一泊し、再び日本へ向かう。


 おっとその前に色々持っていくものをチョイスしておかないといけなかった!


 さて何処で調達するか?という段になって、困ったぞ?

 金塊だったら地面から俺のスキルで何とかなるはずだが、モノにはできないぞ?



 そうだ!困った時のニールスにい頼みだ!

 ニールスにいだったら何かアイデアをもっているはずだ!

 何の根拠もないままヤーナと共に、誰か知り合いがいるだろうと王都へ向かった。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・



「あ!クーンにいだ!」

「クーンにいおかえり!忘れていた訳じゃないよね?」


 何故かティーデとヒセラが居た。

「おお!2人とも元気そうだな!それとヒセラ、何を忘れていたんだ?」

「それねえ、僕達ずいぶん出て来てなかったでしょ?だから(ピ――――)が忘れていたんじゃないかって意味だよ?」

「そうよ?未だクランメンバーって殆ど出ていないし?(ピ――――)ってやる気あるのかしら?」


 ・・・・今俺は背筋がぞっとした。


 この2人には一体何が視えている・・・・・んだろうって。

 俺はこの時勘違いをしていた。

 2人は神の存在に気付いていると思っていたのだが、もっと恐ろしい存在に何となく気付いていたという・・・・真に恐ろしいのはこの双子の弟妹ではなかろうか?


「2人とも元気そうね?ニールスさんはいるかしら?」

 ヤーナは2人には優しい。

 俺と接する時と何でああまで違うんだ?


「あーニールスにいはパーティーメンバーと何かしているよ?」

「何かって、そろそろ本命をどうするかって迫られているんだけどね!あ、中でマースさんとフロリーナさんだったらいると思うわよ。」


「ありがとう!ニールスさんはいよいよ嫁を決めるのかしら。もうこの際だしどうせ貴族になっちゃうんだから全員娶ったらいいのにね。」

 何やら不穏な発言のヤーナ。



 お!マースに何か従魔で隠密活動できそうなのがいないか確認しておこう。日本に連れて行けたら助けになりそうだしな。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 結局城の中で集まる事になってしまった。


 目の前にはセバスティアーンとステファニー・・・・国王夫妻が居た。

 ディーデリックとサスキアもいる。


 どうやら何かタイミングが良かったのか、こうして王都で集う事が出来た。


「おおクーン殿、何やら忙しいそうだな。新たな領地はホーンラビットのレースで盛り上がっているそうじゃないか?」


 あ?何だっけ?


 そして王妃様は、

「あれから進展は?」

「流石にまだ子供ですから・・・・もう少し大人になったらもっと積極的に迫ります!」


 ヤーナと怪しげな会話を行っていた。

 あれ?このままじゃ日本に行くのに色々手配する話どころじゃない気がするんだが。

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