第5話 魔王軍交戦開始

「キョクチ、大変だ魔王軍が、魔王軍が攻めてきた!!」

「はぁ?んなわけ…」


『ドーンンンン!!』


「ほれ、ほれ、その程度かぁ!?冒険者共よ!!」

辺から冒険者や警護官の悲鳴が聞こえてくる。


「…ガチのやつだな。」

「…だな。」

外に出ると街は魔王軍の手によって無惨にも崩壊し、警護官や討伐隊、冒険者が奮闘している。


「うーん、久々に本気出しますか~。」

そう言って俺は伸びをすると、“身体強化魔法“を無詠唱で発動した。…ここ5年何もしてなかったわけではない。

「あ、キョクチ!俺、あっちの援護に行くから、冒険者勢の方任せたぞ!」

…まぁ、こいつも腐っても討伐隊員だ、心配はいらないだろう。

「了解。」

俺は“身体強化“で強化された足で走りながらも“索敵“と“鑑定“を発動しつつ、魔王軍を獲散らしていった。

「…量、多いな。」

魔力もつか?これ..

…手っ取り早く総大将的なやつ狩るか。

“空中浮遊“を発動して、目標の位置を探る。

あの門の近くにいる奴が指示出してんのか、…レベルも高い。

『フレイム』

俺はそいつに向けて、俺の最大火力の炎の塊をぶちこんでやった。


『ドーーンッッッ!!!』


「…あ、」


「なんだありゃ?」


「ヤベェ、町が崩壊するぞ。」


「おい、周りにいた奴ら蒸発したぞ!!」


…俺の『フレイム』は最大火力で軽く街一つ消滅できるレベルなんだった。


「…ま、まぁ、魔王軍撃退したし?結果オーライ…」


「おい、あいつがやってたぞ!!」


「え、あいつ魔王軍なのか?」


「やれ!!やれ!!撃ち落とせ!!」


俺は約30分ほど、町中から攻撃魔法のシャワーを浴びた。





「いやー災難だったね、キョクチ君、」

「いや、もうあれは一種の災害に当たるだろ。」

俺はあのあと必死に“記憶操作“で街を破壊したと言う事実をなかったことにした。

「てか、人に対する“記憶操作“って重罪だろ?」

「知るかよ、しなきゃ今頃俺、死刑だぞ?」

「まぁ、側から見れば、魔王軍の侵攻を防いだ“英雄‘だもんな、それぐらい許されるだろ。」


「…おい、お前らぁ、今の話、ぜーんぶ聞かせてもろたぞ。」


「!?」

「人様の記憶操るのは、“重罪“やでぇ、今俺が、告発したらお前ら、監獄送りやなぁ。」

「お、お前、」

「口止めの条件って言うたら、アレやけど…そこの..キョクチ?お前は、俺らの“特装部隊“に入ってくれへんか?」

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