⑦日本の素晴らしさがそこにある
私はこのアメリカという国にずっと憧れを持っていた。なぜか幼い頃からずっとだ。「外国」と言われればぱっと思い浮かぶ国それが「アメリカ」だった。そんな国に短期間でも住むことが出来、とてもウハウハで過ごしていたわけで。だが驚いた事にそれは日本の素晴らしさを知ることにも繋がった。お店に行けばニコニコと対応してくれる店員もいるが、呼んでも来ない店員もいる。テーマパークのスタッフに簡単な質問をしたら、めちゃくちゃ面倒そうに対応されたこともある。これはスタッフが悪いのではない。私の感覚がおかしいのだ。日本人のように笑顔で対応してくれる事自体が普通ではない。作業中の店員を呼びつけるなんてもってのほか。ところが日本ではその作業を中断して真っ先に対応してくれるのが当たり前。この感覚で行くと恐ろしい事になる。この滞在記の後に数か所の海外を訪れることになった私は、やはり同じことを思った。日本の「サービス精神」はいい意味で異常なのだ。ここまでの国はどこを探してもきっとないだろうと思う。
そして日本の文化。私は日本人だから日本のことをよく聞かれた。和食の文化や着物、習字の文化。残念なことに当時の私は味噌汁一つ作れない女だった。もし今後海外へ行く機会に恵まれる事が皆様にあれば、ぜひとも日本の文化を一つでも覚えて行くととても喜ばれる事は間違いないだろう。
それと日本の気候。私が滞在したロサンゼルスは年中夏だ。常にほぼ一定の温度が保たれている。私が訪れた時期は7月~8月だったが、日本の夏よりかなり涼しく、汗を流すことはほとんどなかった。逆に夜などは家の中でもひやっとする程だった。
四季、それは日本にある素晴らしい点の一つだと気が付けたのもこの旅がきっかけだ。もちろんロサンゼルスは日本より過ごしやすいのは確かだ。だが四季がない、と考えてみたらとても物足りなさを感じた。時期によって様々な草花や美しい自然が見られ、服装も季節によって楽しめる日本、とても素晴らしい国だ。服装と言えば、当時の現地の人々はみんな男女ともTシャツにズボンだった。ちょっとオシャレをすれば、確実に日本人だとばれる。間違いなく浮く人間となる。私は旅行者だと思われないようにとにかく現地の人の服装に近付けた。なぜなら治安がよろしくないからだ。旅行者だとばれれば怪しい人が近付いてくる。一人行動もしていた私は、何度か怪しい人に声を掛けられた。もちろん夜は一切出歩かなかった。日本は本当に素晴らしく治安が良い国だと気が付けたのもこの旅だった。
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