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すべてのエピソードへの応援コメント

  • いきなり失礼な話で申し訳ないのですが、昔、ビルから落ちながら犯人を推理する漫画を読んだことがあります。それは大変にコメディなタッチで描かれていたため、そのイメージで本作を読み始めて、悲哀や後悔が漂う重厚な雰囲気と、横たわる人の情のようなものに度肝を抜かれました。いや、人の死を扱っているんだから当たり前と言えば当たり前なんですが、先入観とは怖いものです。

    あらすじの但し書きから、おそらく叙述トリックが使われているのだろうなと愚かにもメタ読みしつつ読み進めたのですが、あらゆるエピソードの中に丁寧に用意された伏線には圧倒されました。特に主人公と犯人の関係性と、映画のストーリーのリンクは鳥肌ものです。
    また、結末はある意味ご都合主義的ながら、それを導くセリフが物語中で印象深く、爽やかとも思える読後感がありました。このような話を読むと、やはりミステリーには物語が必要不可欠なのだと強く感じます。

    こういった路線の話は大好物なので、是非また読ませていただきたいです。カクヨムではあまりミステリーが好まれないようですが、もし機会がありましたらよろしくお願いいたします。

    作者からの返信

    丁寧な感想、ありがとうございます。
    この作品、実は初稿だと20年近く前に書いたものなんですよね。
    何度か書き直して、今回はこのようなラストになりました。
    その部分も評価していただけたようで、嬉しく思います。

    おっしゃる通りカクヨムではミステリーの人気が低いみたいなので新作を書ける余裕はないのが現状ですが、何かしら発表できればと思っております(あまり期待はしないでください……汗)。
    今後もよろしくお願いします。