人生最高の日

ゆうひ

視界は世界

あの時散々悩んだけど、今ではバカバカしいと思う。そんなことよくあるんだ。視界が広がったからかな。古典文学のなんかに「世界のおのこときめきけり」みたいな感じの文があった。(古典は苦手で確かな記憶ではない)書いたのはほとんど一生外に出ない平安貴族の女性。 彼女からみる世界の男はせいぜい1つか2つの村の者だろうか。


コロナウイルスで行動範囲の狭まった今も、あまり変わったものじゃない。私は大学に入学して初めて行ったのが7月頃。テストが行われて12月頃までオンライン講義しかなかった。見える世界はディスプレイ越しの先生の顔とスライド。初日に知り合った友人数人とのLINE。バイト先の従業員たち--


7:00頃に起きる。お客さんがズラっと並んだレジをひとりで打ち続け、応援を呼んでも誰も来てくれない。そんな夢を見続ける。週5回バイトが入ってる。毒されている。


そんなのはさっさと忘れて予習しないと。ぶつりぶつり。物理学のノートをめくる。はぁ、意味わからん。2時間かけてやっと終わらせて9:00。1限。zoom急げ。こういうときに限ってネットが不安定なの。今は後期定期試験前。課題に追われて、終わらせる事に必死。大学受験のときのような1日8時間を超える自習時間は組めない。それでも留年だけはダメなんだ。命張っても。学費年間200万円。もし1年でも留年すれば家計に大きな影響を与える。推薦で受験したので、高校の推薦枠が私のせいで縮んでしまう。そうなったら同窓会にも行きづらい。せっかく出来た友達とも疎遠になってしまう……そんなの死んだほうがマシだぁ

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