4章 死の探索

ここまで、ここから

 六腕三眼、鬼の神(りくわんさんがん、おにのかみ)。

 これは、オーガの神である、鬼神(きしん)のお話です。


 1章で、『力』のルーンを授かった。

 2章では、『鬼神』の名、六人の息子を授かった。

 ところが3章で、大事な奥さん裏切って、浮気をしてしまいよった!


 綺麗な綺麗な、お月さん。可愛い可愛い、娘たち。

 浮かれて過ごす、家出男の、鬼神ではあった。

 しかし。

 その3章の、最後も、最後。


「あれは、神竜(じんりゅう)」


 ──恐ろしい異変が、地球に兆す(きざす)のでありました。


 ここから、すなわち、4章は。


 大いなる災い。

 鬼神の親しい人々も、この世に居らぬ者となる。

 悲しみ、萎み(しぼみ)、鬼神はあてもない探索の旅に出る。

 その探索が、終わるとき。 

 この物語も、おしまいとなる。


 ・・・え? くじけてクヨクヨする鬼神なんぞ、見たくないって?

 そうですね。私も、ちょっと懸念する(けねんする)ところではあるのだ。

 ですがたぶん、大丈夫。

 なんでといって・・・いや、まだ、明かすことはできませぬ。

 ただ、こう申しておきましょう──


『身構えることはありません。

 酒でも呑みながら、楽しく聞いて頂ければ結構』


 ──とね。


 それでは、お話しいたしましょう。

 最終章、「死の探索」。

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