第467話 やるしかないか……(9)
まあ、親衛隊の皆も隊長様に釣られ、ありがとうのお礼を言うけれど。
こちら……。俺以外の者達は皆頭を下げ、深々と謝罪をしている訳だから、牧田とあいつの親衛隊のメンバー達が「あっ、ははは」と苦笑いを浮かべつつ。
「どういたしまして……」
「気にしないで……」
「気にしないでください、志乃さん……」
「姉さん、そんな事気にせんでもいいから。俺等仲間、友人だし。俺と姉さんの仲じゃないか……。だから気にしないで……」
最後に牧田がいつもの通りで気さくに、ノリ良く志乃に気にするなと告げてきれた。
だから俺は『志乃良かったな』と思いつつ。あいつの顔を見てニコリと満身の笑みを浮かべると。
志乃の奴も嬉しそうに俺へと微笑み返してくれた。
そんな志乃の顔を見れば俺も少しはあいつにカッコ良いところを久し振りに見せてやらないといけないと思うから。
「よ~し! やるしかないか~! 俺も高校生活最後の体育祭は本気で頑張るぞ~!」
俺は彼女達の側で力強く決意をするから。
「明日から早朝練習だー! 俺は朝早く起きてジョギングを頑張るぞー!」と告げる。
◇◇◇
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