第442話 文武両道ならばこれでしょう? (14)

「和也~。うちは~。絵美ちゃんと志乃さん、蘭が作ってくれたお弁当を食べながら~。山中との勝負を応援してあげるからね~。頑張ってよ~。和也~」


 三人に続き我が校の美少女十番以内にいつも入っている翔子の奴も、ケラケラと笑いながら。あいつらしいと言うか? 『お前もみなに習い、可愛いキャラ弁を作ってこいよな!』と。俺が悪態をつきたくなる言葉でエールをくれるから。


 俺はマジで困ったな、さて、どうしようか? となるのだけれど。


「和也~。私もみんなに負けずにお弁当作るから~。私のことを応援してね~」と。


 おい! 沙紀! お前! 何か目的が変わっていないか? お前の言っていることは少しばかり可笑しいぞ! と。


 俺が相変わらずツッコミを入れたくなること……。抜けたようなことを満身の笑みを浮かべながら地で告げてくる。我が校の№1美少女沙紀の奴が、俺に対して必死に手を振り、声を大にして、自身へとエールをくれと嘆願をしてくるものだから。


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