第431話 文武両道ならばこれでしょう? (3)
「あっ!」と奴は、何かを閃いたような顔を始め、ポン! と自身の手を叩き。
「山田~! 体育祭の時に俺と部活対抗リレーで正々堂々勝負しようぜ!」と、自身の腰に両手を当て、胸を張り、空威張りをしつつ告げ。最後には「あっ、ははは」と、俺がこいつ阿保だ! と思う高笑いまでセットで告げてきた。
「お前阿保か?」
俺、こいつ! 山中の奴は、本当に阿保だと思うから。大変に冷たく、重たい口調、声音で、山中へと告げると。
「はぁ~、山田~! 何で俺が阿保なんだ?」と言い返してきた。
でッ、その後、俺に『阿保はお前だろう?』と告げてきたら。『山中、お前! 偏差値いくらだ?』と尋ねてやろうと思えば。
「山中、あんた~、可笑しいじゃない?」
我が校の女子の中でも毒舌で有名な、一言も二言も多いい篠田が、怪訝な表情で山中へと告げると。
「汚い」と一言……。
そう、俺の暴走を止めるため! この俺さまを
「山中~。お前、自分が何部だか分かっているのか?」
牧田も俺を取り押さえる行為を辞め、呆れ顔で笑いながら山中へと告げると。
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