第403話 四天王の力! (18)

「篠田~! あんた~! いい加減にしなさいよね~! いつも和也ばっかり苛めてぇ~!」と。


 俺から視線を外し、蘭や翔子の方へと視線を変え──。


 何の話しをしていたのかは? 俺自身もわからないけれど。


 首肯をしていた沙紀が志乃の絶叫を聞き、俺へと視線を変え、またお猿さんになり、反省をしているからと。


 篠田に向けて罵声を吐けば。


「新宮寺! あんたには関係ないじゃろぅに!」と。


 篠田も売り言葉に買い言葉ではないが? あいつも口が立つから言い返し。


「山田がうちら親衛隊に内緒で、年上の彼女を作っているから文句を言っているだけじゃけぇ」と。


 篠田が沙紀へと更に不満を漏らせば。


「沙紀ちゃん~?」


「ん? 何、志乃さん?」


「あの娘等、うちらに何じゃって言ぅるん?」


 志乃は沙紀に苦笑いを浮かべつつ尋ねた。


「えっ! えっとね、志乃さん?」


 沙紀は志乃の問いかけに対して、ここまで言葉を漏らせば、少し悩んだ顔を始め。


 少しばかり間を置くと。


「……あの娘達ね? 志乃さんが和也の彼女に復帰したのが気に入らないみただよ」


 沙紀の奴が素直に、ニコニコ、ニコち〇んと志乃に説明をするものだから。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る