第348話 来年の春には県外へと(2)

 俺はみんなとの約束だから驚愕! 動揺!


 何処かのラブコメの主人公達みたいに、真っ赤な顔で慌てふためくこともしないで。


 翔子の華奢身体……。


 俺の知らない箇所がない。


 俺の大事な物を優しくはハグしながら、翔子を愛し、労る。


 そして続ければ。


 翔子の奴が「ふぅ」と言葉を漏らしつつ、満足してくれると。


「志乃さん、うち、和也と付き合うまでは、独り身暮らしをするのが凄く嫌で、寂し感じがしていたの。だから大学行って寂しがり屋のうちは、異性から遊びに行こうと誘われたら多分、誰構わずついていくような女になるんじゃないかな? と思っていたの」


「そうなんだ?」


「うん、でね。うちがふと気がつけば。自身が両手位の数の男性達と平気で交わって数をこなしているような。誰構わず部屋に連れ込んでいるようなビッチやセフレ女子大生って奴になるんじゃないかな? と思うところがあるから。どうせ最初……。思い出の男性って誰だっけぇ、と思うぐらいならば、本当に好きな人にあげる方が良いかな? と思って和也にあげた」、


「わっ、ははは」と。


 翔子が志乃に笑い誤魔化しながら告げると。


「そうか」


「うん」と翔子は頷くと。


「それでね、先程うちが言った。和也に出した条件と言うのがね? 他県での独り身生活だから、和也との遠距離恋愛もどれぐらい続くか解らない、訳じゃないですか?」


「うん、そうだね。寂しくなったから。直ぐに逢えるって距離じゃないもんね」


「ええ、そうですね……。だから和也に、もしもうちに好きな人ができたらあっさりと。その男とするかもだけれど。その時は恨んで、怒らないでと。和也に言っているの」と。


 翔子が志乃へと、にへらと笑いつつ告げると。




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