第296話 高校三年生になれば、梅雨の長雨が続くと嫌な事を思い出す(3)
「マジか、和也と遊んだのか?」
「俺達、和也とは地元のツレだよ」
「あいつ、元気にしていた?」
「うん、元気だと思う?」
「そうかぁ~」
「あいつ、彼女連れていたって言っていたけれど。ベッピンの女連れとったじゃろぅ?」
「うん、連れとった。連れとった」と。
牧田のツレが俺の地元のツレ達に言葉を返すと。
「和也、あいつ、昔から女癖悪いからな」
「ああ、悪い、悪い。あいつスケベだからな」
「和也の奴、どんな女連れとった?」
バカな三人組──。
今度会ったらデコピンをしてやらんといかん! と思う。
俺のツレ達が牧田にツレに尋ねると。
「美人タイプが四人かな……? そして可愛いタイプが二人いたなぁ……」と。
牧田のツレは考える人になり、少し間を置いて言葉を返すと。
俺の地元のツレ達の一人が。
「和也が女六人……。あいつのツレかな?」
「多分、そうじゃ、ないのか?」
「えっ! でも、俺。高三になって和也と会って話ししたけれど。女にフラれたと言っていたぞ?」
「あの、綺麗な女か?」
「ああ」
「俺、和也の高校になってからの彼女の顔見た事ないけれど。どんな顔? 絵美とどっちが可愛い?」
「う~ん、好みかな? 俺は甲乙つけがたいから。どちらでもいいわぁ~」と。
バカがケラケラ笑いながら言葉を呟けば。
「絵美と比べて変わらんちゅ事は? かなりの美人か……。どうせ、和也の事だから毎日やっていたんだろうな……。マジで羨ましいな……」
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