第11話 今度は俺が元カノから告白を受けた日の話を聞いて欲しい(1)

「あっ、あの、山田君?」


「……ん? 何、神宮寺さん?」


「あっ、あの、ですね……」


「うん、どうしたの?」と。


 わかっているのに、知らんぷり、ではないが?


 まあ、前回の俺の愚痴や不満、嘆き……。


 そう、俺の元カノ沙紀を他の男にNTRされる前──以前の話しの続きなのだが。


 俺と沙紀とが初めて会話をした学園の食堂での会話の後──。


 その日の放課後のシーンなのだが。


 俺が、あの馬鹿な女から……。


 そう、へと呼び出された時の経緯へと戻るのだが。


 俺は午後のホームルームが終わり、帰るやめの身支度、下校をするための準備をするために。


 俺は自身の机の中から、その日の授業で使用をした教科書、ノートを学園指定のカバンの中にせっせと入れ込み、詰め込んでいると。


「山田~」と。


 俺に大田の奴が、隣の席から声をかけてきた。


「……ん? 何? どうした?」


 俺は大田へと俯き加減で作業をしつつ言葉を返すと。



(お願い)


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