第7話 今度は二人の初めての出逢いを見て欲しくなる事も突然やってくる! (5)

 それもさ、この俺さまが、あの時に一番他人に問われたくないこと……。


 そう、していることをと。


 彼女は俺の心臓をナイフで突き刺すように問いかけてきた。


 だから俺は自身の脳裏で呟いた記憶がある。


(いや、はや、困ったなぁ~。俺が一番聞かれたくないことを。この娘は平然と尋ねてきたよ。さてさて、どうするかな?)と。


 俺は更に自身の顔を引き攣らせ、苦笑い。


 そして額や頬……。


 背には冷や汗もかき、垂らしながら。


 俺は脳内で呟いた記憶がある。


 でもクラスメイトの、彼女の問いかけに対して。


 俺自身もいつまでも素知らぬ振りを続ける訳にはいかない。


 だから俺は彼女の問いかけに対して、


「えっ! あっ、うん」と頷き。


 そして終えれば、俺はまた自身の口を直ぐに開き。


「まあ、中学の時はね。俺にも一応は彼女がいたのだけれど。卒業と同時に相手の方が忙しいと言ってね。中々会ってもらえなし。そうこうしていると彼女との連絡がとれなくなり。俺達は、そのまま自然消滅と言う奴で終わったよ。あっ、ははは」と。


 俺は彼女に笑いながら説明をした。


 すると彼女は、「そうなの?」と言葉を返してきたよ。


 だから俺は「うん」と頷いたと思う?


「山田君は、元カノさんとL〇NEでの、メールのやりとり。会話はしなかったの?」


 俺が頷けば、今度は別のクラスメイトの女子が、自身のシャープな顎に指を当て──。


 考える人になりながら。


 俺へと尋ねてきた。


「……ん? ああ、俺も元カノには毎日のようにL〇NEでメールの方は送っていたよ……。もう、それこそ? 一日何回も元カノにメールを送っていたよ。だから向こう側からも卒業して直ぐはね、ちゃんと俺がメールを送る度に返信は返してくれていたけれど。日ごとにさ、彼女の方から俺に『今忙しい』、『後でメールを送るから』と、荒々しい内容のメール文が返信として返ってくるようになったのと、最後には俺とメールのやり取りや会話もするのが嫌になったのかな? 段々とだけのL〇NEでのやり取りになってしまったからね。その後は元カノからの返信メールが返ってこなくなってしまったと言う奴でね。まあ、よくある話だよ。だから俺が高校の入学式が始まる頃にはもう、完全に元カノからは音信不通になってしまって。今も元カノから俺は無視されている状態だから。多分彼女に気になる男子ひとができたのではないかな? と。俺は思うんだね。だから俺と元カノとの場合は、よくある自然消滅と言う奴で終わっちゃったんだよ」と。


 俺は自身の後頭部へと手を当てながら苦笑いをしたかな?


 そしてあの頃──!


 俺のピカピカの一年生!


 この学園に入学したての頃の少し前の悲しい思い出……。


 まあ、気持ちと言う奴をさ。


 俺はとにかく笑い誤魔化しながら隣の女子と。


 俺達の周りに集っているクラスの女子達って……。


(ん? あれ? 何、これは?)


 俺達二人の周りに集うクラスの女子達の数が。


 何だか、いつの間にか数が増えたような気がする?


 でも、まあ、女子達が増えたのは、俺さまの気のせいだろうか? と思うことににして。


 俺が先ほど説明をした通りで。


 若かりし頃の俺は、中学生時代に付き合っていた彼女とのを抱えていたからねと。


 俺が過去のことを思い出しつつ、説明をしていると。


 俺はふと、彼女運がないのかな? と。


 俺は話しが飛んでしまうようなことを思ってしまう。


 だって俺が中学校時の時にお付き合いをしていた彼女とも二年間ぐらいは交際を続けたのにさ。


 最終的には元カノからのL〇NEによるメールのやりとりや電話などがなくなり。


 音信不通と言う奴になったところで。


 俺と元カノは自然消滅したのだからと思えば。


 俺の中坊の頃の元カノだったあいつも!


 元カノ沙也のように、俺以外の誰かが好きになり。


 沙紀同様……。


 俺はNTRてしまったのかも知れないね? と。


 俺の嫌な黒歴史をもう一つ『はぁ~』と嘆息を漏らしつつ過去を思い出し。


 中学時代にお付き合いしていた彼女との、暗い過去話しは辞めて。


 また沙也との出逢いの話しへと戻すけれど。


 あの時の俺が、自身の顔を引き攣らせながら周りの女子達へと、作り笑いで誤魔化しながら呟けば。


「そうなんだ?」


「山田君失恋したんだね」


「う~ん、意外だね、山田君」と。


 俺達の周りに集うクラスメイトの中の少女が一人呟けば。


「そうでしょ。そうでしょ。山田って、パッと見た感じ【チョイワル】って感じで遊んでいるよう見えるのにさ。本当に純情でしょう。私も先程山田と話しをしていて純情な少年だから正直驚いたよ」と。


 俺の隣の席の娘……。


 そう、馴れ馴れしいと言うか? 気さく?


 まあ、ざっくばらんな、俺によく話しかけてくれる少々ウザイ、煩い。


 まあ、面倒な娘だなと思う少女は、もういきなり俺のことを名指しで。


【山田】と軽々しく、タメ口──。


 そう、軽いノリで、友達面しながら告げてきた。


 でも、まあ俺自身は異性から堅苦しく話しかけられ、会話をするよりも。


 こいつのような軽いノリで、気さくに話しかけてもらえる方が好きだからね。


 ブツブツと不満を募らせたような言い方! 説明をした! 俺だけれど。


 本当は全然気にしないどころか?


 俺の元カノ沙紀よりも、こいつとの方が俺は気さくに話しを未だにしているぐらい。


 俺の隣の席のノリのよいJKの少女とは、大変に仲が良い友人関係を保っている。


 それにさ、俺の隣の少女が。


 俺のことを名指し、タメ口で会話をしてくれたから。


 俺達の周りにいるクラスメイトの女子達の緊張感──。


 まあ、固さの方も徐々に薄れてしまい。


 みんなで仲良く、友達百人できるかな? 仕様で。


 お気楽、極楽の会話を続けているから。


 女子達から「山田君?」と問われれば。


「何かな?」と。


 俺が声を返せばね。


「山田君、可哀想に……」と。


 俺のことを女子達は憐れんだ形相で見詰めながら呟いてくれるし。


 俺の頭を『良い子、良い子』と『ヨシヨシ』と撫でてくれるまでに変化をしてくれた。


 だから俺も冗談交じりで、自身の肩を落としつつ。


「御慰めありがとうね」と。


「エンエン、ありがとう」と、軽く言葉を漏らすことが可能になる。


 だから俺の周りにいる女子達が更に労いの言葉をくれる。


 そう、「うん」と頷きや。


「山田君、可哀想だね」


「山田君、失恋したんだ」


「山田君の彼女さんは、誰かカッコ良い男性ひとに盗られちゃったんだね。本当に可哀想に……」と。


 中学時代の元カノに振られ心傷していた俺のことを労い、励ます、温かい言葉を次から次へとくれた記憶がある。


 でッ、最後には俺に彼女が今いるのか? と、尋ねてきた娘がね。


「ご、ごめんね。山田君……。うち、変な事を尋ねた為に。山田君にまた嫌な事を思い出させてしまったね。本当にごめん。ごめんなさい……」と。


 とても落ち込んだ顔で謝罪をくれる。


 でも、あの時の俺は、みんなに励ましてもらい、労いの言葉……。


 自身の頭もヨシヨシとしてもらって上機嫌だった気もするし。


 やっとクラスの中のも卒業できたと悟ることができたから。


 俺は満身の笑みを浮かべたよ。


 もうそれこそ?


 数時間前に昇った御日様のように微笑んだ。


 そして俺は自身の手を振りながら。


「ああ、俺のことは気にしなくていいから」と告げ。


「俺自身もこれから新しい高校、学園ライフと言う奴が始まるから。新たな恋をしようと思うしさ……。特に家の高校は男女共学だし。男子生徒よりも女子生徒の方が数が多いいからね。こんな冴えない容姿の俺でも彼女を作れるチャンスは沢山……。そう、多々あると思うから! 俺恋人募集中なのでヨ・ロ・シ・ク」と。


 俺は満身の笑みを浮かべつつ、周りの女子達へと、をした記憶がある?


 その場の少し悪くなっている、暗黒のオーラ漂う雰囲気を。


 俺のノリのよさで吹き飛ばし!


 削除! デリート! したような記憶がある?


「えっ! 本当に、本当なの、山田? 恋人募集中なの?」


 俺が威勢よく! 高らかに!


『わっ、ははは』と。


 満身の笑みを浮かべながら放った。


【恋人募集中宣言!】を聞き。


 俺の隣の席の美女さまがね、驚愕しながら尋ねてきた。


 だから俺は「うん」と頷いたと思う?


 すると俺の隣の、大人っぽい美女さまは、満身の笑みを浮かべながら。


「じゃ、私が山田君の彼女に立候補しようかなぁ?」と。


 あいつ! そう言えば! 俺に告白をしてきたんだよな!


 俺も二年も前のことだから、すっかり忘れて、あいつとは、いい友人関係を築いているけれど。


 もしかしてあいつ、まだ俺のことが好きなのかな?


 あいつの、俺へのノリは、この時から全然変わらないし。


 俺が元カノ沙紀といる時も、あいつ平然と、しな垂れかかり甘えてくるし。


 俺を揶揄する時など。


 俺の脇や横腹をくすぐってくることがあるから。


 俺も仕返しのように、あいつの脇や横腹……。


 ついでにあいつの超がつくほどデカイ! オ〇パイをワシワシすることがあるけれど。


 あいつ、全然怒らない、もんな……。


 沙紀は見て怒るけれど。


 あいつはマジで嬉しそうで、偶に官能的な掠れ声まで漏らすから。


 俺がドキッ! とすること。


 自身の胸を高鳴らせ、だけじゃない。


 俺は、自身の身体を火照らせ、長く使用していない大事な物を大きく、硬くすることもあったよな、と。


 俺の過去の冒頭シーンを思い出したところで。


 あいつのことは、今は取り敢えず置いておいて話しを前に進めるけれど。


 あいつ、俺の隣の席の、超巨乳の美女さまが、大変に明るく、軽いノリので愛の告白……。


 そう、あの時の俺が、全く気が付かないほどの、軽いノリで愛の告白と申し込みをするから。


「あっ! それなら、うちも!」


「うちも山田君の彼女に立候補するから」


「ああ、私も……」


「私も山田君の彼女に立候補していいかな?」と。


 俺と隣の巨乳美女さまの周りに集う女子達も、モテない君……。


 そう、直ぐに彼女に飽きられて、フラれる君の俺のことを励ますように。


 気さくに彼女の申し込みをしてくれたよ。


 中坊の時に将来を誓いあった。


 そのために勉強して、この進学校へと入学した俺──!


 でも捨てられ落ち込む俺のことを労い、励ますように、気軽にね。


 俺とお付き合いをしてくれると言うから。


 俺は本当にありがたいなぁ~! と、思いつつ。


(うぅ、うううっ)と。


 自身の心の中で涙を流しつつ。


(みんなありがとう! こんな情けない俺のために元気と勇気を分け与えてくれて、本当にありがとう! 俺は感無量だ!)と思えば。


「あっ、あのさ、山田……。私さ、結構男に尽くすタイプだから。私を彼女にどうかなぁ?」と。


 俺があの時自身の脳内でウルウルしながら感無量でいるとさ。


 俺の隣の巨乳美女さまが、先程までのノリのよさを捨て──。


 大変にお淑やか、照れ恥ずかしそうに。


 自身の両手の指先を使用しながらモジモジと手悪さをしながら。


 それも俯き加減で俺に本気モードのラブコメモードで、あいつは問いかけてきた。


「えっ! マジで?」


 俺は確かあの時?


 自身の両目を開け、驚きながら、あいつに問いかけたと思うよ?


 するとさ、あいつは、「うん」と直ぐに頷いた。


 だから俺は、


(マジでどうしよう? どうする?)と。


 ラブコメのヒーロー達みたいにさ、瞬時に思案を始めだした記憶がある。


 でもさ、あいつ! 俺の隣の巨乳の美女さまへの、愛の告白の返事を思案……。


 あいつに、ちゃんとした返答を出す暇が、あの時の俺にはなかった。


 だって、あいつが、俺への本気モードの愛の告白?


 それをしたと同時に。


 俺の身に、こんな出来事が起きてしまった記憶がある。



 ◇◇◇



「私も、だよ、山田君。君のことが好きだよ!」


「ああ、うちも山田君を一目見て直ぐに気に入ったもん」


「ああ、私も。私も山田君に一目惚れだから」


「うちも。うちもだから真剣に考えてよ。山田君。うちとのお付き合いの方をね」


「山田君、お願いします。私とお付き合いしてください」と。


 俺と隣のあいつの机の周りに集まったクラスの女子達がね、冗談で、と言うか?


 中坊の頃の彼女にフラれた俺を励まし、労うためにだろぅ?


 俺に次から次へとお付き合い。


 そう、彼氏になって欲しいと言った嘆願が。


 その場の勢いと言う奴で。


 俺への冗談染みている告白が多々告げられた日だった気がするのと?


 その日を境に、俺が元カノ沙紀の馬鹿から愛の告白を受け、了承するまでは。


 お昼の大休憩以外の、休憩時間でもお構い無しに。


 俺のの噂を何処からともなく聞きつけてきて、他のクラスの女子達や先輩達も。


 俺の教室の扉越しから覗きにきては。


 俺のことを揶揄するように。


『山田君~!』と黄色い声音で呼ぶから。


 元カノ沙紀と付き合うまでは大変でね。


 俺は本当に困った記憶があるのと。


 そのために、高校一年生の入学時の最初の甘酸っぱい思い出になるのかな?


 今や俺のマブダチ化しているあいつの告白の返事をちゃんと思案をして、返すことができずに。


 俺はとうとう二年間経ってしまっているのと。


 今、沙紀にフラれ、過去のことを思い出すと。


 俺はあいつ、と付き合っていた方が幸せになっていたかも知れないね? と。


 俺が愚痴を漏らしたところで話しを元に戻すけれど。






(お願い)


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