数秘術の世界

第110話 Destiny Number 11 インスピレーションで人々に希望や夢を届けること

　使命は「インスピレーションで人々に希望や夢を届けること」。

　千里眼にも近い洞察力と直感力があり、それを言葉にして人々に仕える使命があります。個性的で独創性のあるので、抽象的な分野での表現に向いています。

　直感力が強く、スピリチュアルなエネルギーを持つため、その影響力は、より大きなものとなるはず。インスピレーションで得たしるしなど些細なことを、積極的に伝えることで、周囲に影響を与えます。

　言葉や生きざまから「そういう考え方があるんだ」と気づかされることも多く、周囲では、これまでと違った方向に人生の舵を切る人が増えるでしょう。

　11はマスター・ナンバーで、１から９までのルート・ナンバーに比べ、より多くの社会的役割を課せられている数字です。そのぶん、縁やチャンスにも恵まれており、それをしっかりと生かして世の中に還元することが求められます。

　人を惹きつける独特な芸術的センスを持つため、仕事に生かすことができれば、得意分野である感覚的思考をじゅうぶんに発揮し、やりがいを感じることができるでしょう。はっきりと説明するよりも、ぼんやりと感覚で捉えたほうが、伝わりやすいことも多いはず。

　高次の世界とつながれる人なので、怯むことなく前に出て、独自の世界観を表現したほうが、精神を健全に保てるでしょう。とくに行き先を見失っている人々には、言動や作品は「希望の光」となるでしょう。

　ただしそれもこれも、すでにスピリチュアルに目覚めていれば、の話。感性がまだひらかれていなければ、11よりも、むしろ２の性質に近いでしょう。

　２から11に移行するには、まず自立心と、前に進んでいく勇気を奮い起こす必要があります。そして自分の役割を自覚し、使命を果たせば果たすほど、スピリチュアルな感性とものの見方が発達し、エネルギーに満ちたオーラに包まれるようになるのです。

　「なにかやらなくては」と力む必要はありません。ただ、同じ仕事をするにも人々に明るさを届けよう、という意識を持ちたい。それだけでも世の中に「光」を発信できるのです。次第に恩恵にも預かれるでしょう。

　スピリチュアルな感性が強く出ると、感受性が高まり神経質になってしまうことがあります。そうなると極端な意見に傾き、激しくアップダウンして周囲を困惑させてしまうことも。それも感受性の強さの表れとはいえ、空想の世界に逃げ込むのは生産性を失うのでほどほどに。

■適職、天職

　人々に気づきを与えるべく活動していくので、注目を集める仕事や多くの人に影響を与えられる、発信力のある職種に縁があるでしょう。

　テレビやラジオ、舞台、講演会に出演することもありそうです。また、小説やアートなど、多くの人の目に触れる作品を創る可能性も。

　映画やドラマなどの脚本家、演出家など、多くの人にメッセージを届ける役割もあるかもしれません。

　また、美意識も高いため、フラワーアーティストやデザイナー、ヘアメイク関連などでも人々の心に感銘を与えることができそうです。

〈職種例〉表舞台に立つ仕事。俳優。文化人。演出家。脚本家。作家。詩人。アーティスト。クリエイター。映像分野。スピリチュアルな仕事。スピリチュアルカウンセラー。占い業。美意識を生かせる仕事。スタイリスト。ヘアメイク。花屋。生け花の師範。