数秘術の世界

第59話 Life Path Number ライフ・パス・ナンバーとは

　ライフ・パス・ナンバーは、幸せになるために歩むべき道(Path)を示す最も重要なナンバーです。

　とくに生年月日から算出されるので、ライフ・パス・ナンバーは一生からわない数でもあります。

　生を受けてからどのような人生の道を歩んでいくのか。

　それをたったルート・ナンバー１〜９と、マスター・ナンバー11・22・33の12種に分類して示されています。

　もちろんすべての人がたった12の人生しか歩まないわけではありせん。

　ただ、どういった人生になりやすいかを類型化した点で、「数秘術」はお手軽占いとして有効なのです。

　小説のキャラクターを決めるとき、まず誕生日の「バースデー・ナンバー」を決めます。31パターンありますので、長編でもキャラかぶりが少なくなります。

　次に生まれ月日の「アティチュード・ナンバー」を決める人もいますが、先に生年月日の「ライフ・パス・ナンバー」を決めてしまったほうが、キャラクターを決めやすく、結果として「生年月日」を決めやすいのでオススメです。

　たとえば、「バースデー・ナンバー」で「30」を選択し、「ライフ・パス・ナンバー」を「５」に設定します。

　そして物語で活躍する年齢を決めると「生まれ年」が決まるのです。

　たとえば２０２２年で新社会人（23歳）になると仮定します。

　すると生まれ年が「１９９９年」になりますから、

　「１＋９＋９＋９　＋　□　＋　３＋０　⇒　28＋□＋3＝31＋□　

　　３＋１＋□＝５　⇒　□＝１ or 10　」

　となりますので、「1999年１月30日」生まれか「1999年10月30日」生まれとなります。

　生まれ月日「アティチュード・ナンバー」は「１＋３＋０＝４」「１＋０＋３＋０＝４」となり、どちらも「４」であることがわかります。

　注意したいのは、「バースデー・ナンバー」が「３１」のキャラクターを決めるときと２月生まれを決めるときです。

　お気づきの方もおられるでしょうが、２月は平年２８日までしかありません。閏年でも２９日までです。

　そして３１日があるのは「１・３・５・７・８・10・12月」だけです。

　たとえば上記で「バースデー・ナンバー」で「31」を設定し、生まれ年を「１９９９年」に設定する。そのうえで「ライフ・パス・ナンバー」が「５」となる誕生日を決めようとすると、

　「１＋９＋９＋９　＋　□　＋　３＋１　⇒　28＋□＋4＝32＋□　

　　３＋２＋□＝５　⇒　□＝９　」

　となり、「９月31日」生まれでなければならないのですが、「９月」は30日までしかありませんので、この誕生日はありえないことになります。

　このような場合は「生まれ年」を調整しましょう。

　たとえば「２０００年」生まれに変えてみると、

　「２＋０＋０＋０　＋　□　＋　３＋１　⇒　2＋□＋4＝6＋□　

　　６＋□＝５　⇒　□＝８　」

　なって「2000年８月31日」生まれなら可能になります。しかし、新社会人として「2000年８月31日」生まれはありえませんので、なにがしかの理由付けが必要になります。

　このようになってしまう場合、何年生まれかを決めずに31の「バースデー・ナンバー」と9の「アティチュード・ナンバー」だけからキャラクターを創り出してください。

　そのうえで生まれ年を何年に設定すればキャラクターが決まるのか。それを逆算していく方法もあります。

　ですが学生生徒が主人公で、西暦何年生まれかが明確に決まっていて、動かしようがない場合、「バースデー・ナンバー」をあきらめなければならないケースも出てきます。たとえば「31日生まれ」にしたかったけど「9月生まれ」になってしまうので、あきらめるしかない、ということです。

　一般的に「バースデー・ナンバー」と「ライフ・パス・ナンバー」では、「ライフ・パス・ナンバー」のほうがその人に与える影響は強くなります。

　ですので、どうしても「生まれ年」が変更できない場合、「バースデー・ナンバー」を妥協してください。

　「31日」にしたいけど無理な場合は「ライフ・パス・ナンバー」を「４」にして、「バースデー・ナンバー」を「５」にすれば、多少無理やりですが代替はできます。

　「１＋９＋９＋９　＋　□　＋　５　⇒　28＋□＋5＝33＋□　

　　３＋３＋□＝４　⇒　□＝７　」

　となり「1999年7月5日」「1999年7月14日」「1999年7月23日」生まれなら代替は可能、ということになります。

　このように、キャラクターづけをするために「数秘術」はひじょうに頼りがいがあります。

　「こんな人物像にしたいのだけど、生年月日をいつにすればよいのかわからない」

　いちいち西洋占星術や四柱推命で決めるより、ちょっとした計算をするだけで誕生日が決められるので、執筆に忙しい方にこそオススメしたい方法です。

　では次回から「ライフ・パス・ナンバー」を見ていきましょう。