第2話 0 存在しないがそこある

 数秘術では「0」という数字は無視されます。


 なぜなら「0」は「なにもない」「存在しない」数字だからです。

 ですが「すべてのものが詰まっている」数字でもあります。



 たとえば「リンゴ0個」は「そこにリンゴは存在しない」ことを表します。


 ですが「リンゴ10個」の場合は「9までのすべてが詰まっている」「そして十の単位では1つある」ことを表すのです。



 計算において「0」を発見したのはインドとされていますが、もちろん諸説あります。

 しかし数秘術では「0」は取り扱いません。

 現在主流となっている現代数秘術モダン・ヌメロロジーでも「0」の意味を付していないのです。



 「存在いない」にもかかわらず「そこにすべてのものが詰まっている」状態。

 これを指して「実在しない数字」であり「あの世の数字」と呼ぶ説もあります。



 たとえば「20」は「2+0」としても「2」であり、「0」は存在しないも同然です。

 「1990年3月24日」だとすると「1990年03月24日」となり、「3月」が「03」と十の単位に「0」がつきます。ですが、これはその上に桁がないので、この「0」は「存在しない」のです。ただ空白を埋めるために用いる数字だといえます。



 だから数秘術では「0」は無視されます。


 ですが「なにもない」「存在しない」状態も表しますから、現実世界に生きる私たちは「0」を避けるべきかもしれません。


 とくに必要がなければ、単に「なにもない」という「0個」や「03月」のような表現は避けましょう。



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