第7話

 メグが下に降りて行ってから、カイトは

「なんでおいていくの」

一人でつぶやいた。カイトは、名残惜しそうにノートを見ていた。しかし、昼間といっても少し暗い屋根裏部屋。一人でいるのはさすがに怖いのか、それとも下からにぎやかな話し声がしてきて混ざりたくなったのかはわからないが、カイトは

「メグ待ってよー」

と大きな声で言い、足音を立てながら下に降りて行った。二冊のノートが屋根裏部屋にのこされた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る