第37話 勇者たちの成長-花王の塔編 2-
ま、まあ1階層では色々あったけど2階層からはちゃんとやろうと思います。予定が狂ったこともあり先に魔物の紹介をして2階層では俺らだけで戦うことにするそうだ。
「出てくる魔物は1階層にもいたウッドシェーマ、ローウルフ、に加え上位種のハイウルフ、樹詛の影、が出てくるぞ。ローウルフは弱いオオカミ、ハイウルフはちょっと強くなったオオカミだ。両方とも群れで動いたりしているぞ。なんならこの階層では混ざって行動していることが多いな。見た目の変化があんまりないから舐めてかかるなよ?次に樹詛の影はウッドシェーマに殺された怨念が集まって魔物化したものだ。物理攻撃効かないから注意しろよ〜。こいつ以外ならピンチの時に助けてやるからな!頑張れよ!」
「とりあえず一が1番前でその後ろに俺と東森が、1番後ろには瑠璃川さんと狩野さんがいる感じでいいね。」
「おうよ!俺の『鉄壁』でどんな攻撃も守ってやるよ!」
「樹詛の影が来たらさすがに逃げろよ?」
「わかってるって。というかなんで近接能力者が居ないんだ?向こうにはいるのに…。」
「そりゃあ花王の塔が近接能力最不利の塔だからだな。1階層から木になってたりだぞ?上に上がれば上がるほど上位種とか出てくるからな。逆に魔法能力者の成長には1番最適だな。なんせ間合い管理に魔法練習、大体の必要なことはできるからな。」
「そうだったんですね。それはそれとして狩野さんと瑠璃川さんもこの陣形でいい?」
「ご自由に。」
「……私も…だいじょう…ぶ。」
「問題ないな。じゃあ行くぞ!」
「おう!」
「うん!」
「……」
「……(コクコク)」
「頑張れよー」
「頑張ってね。」
2階層攻略の開始だ!
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「敵、居なくないですか?」
「確かに全然来ねえな。ウッドシェーマならまだ居ないのは分かるがここまで来てウルフ種や樹詛の影にも会わないのはおかしいな。それになんかいやーな感じもするぜ。」
「ジーザンさんがそれ言うとシャレにならないんですが。」
「事実だからな。……一の守りを手伝ってやるか。」
「ありがとうございます。」
「!?……全員固まれ!!既に魔物に囲まれているぞ!」
「ええっ!」
「こいつの能力からするに、トレント・エンペラーだな。それに取り巻きもウッドシェーマに樹詛の影やらでいっぱいだ。四の五言わずに戦え!死ぬぞ!」
「!?そんな……。『
「あ、あたしも!『火焔螺旋』!」
「一!蝶子!お前らは真ん中にいろ!」
「っく、すまねぇ。」
「分かったわ。」
「大丈夫だ。今回は予想外だからな。瑠璃川!能力を使え!」
「で、でも私の能力は水ですよ!?相手を余計に回復させるじゃないですか!」
「違う。逆だ!」
「逆……っ!わかりました。『水奪』!」
「十分だ!明日香はもう一度能力を使え!賢人も全属性じゃなくて火魔法だけを使え!」
「はい!『火炎弾』」
「よくやった!取り巻きも倒してトレント・エンペラーも瀕死だ!最後にもう1発だ!やれ!」
「『火炎弾』!」
キシャャァァァアア!!!
「よくやったぞ!まさか10階層のボス魔物を倒せるなんてな。見直したぞ。」
「はあ、はあ、ありがとう、ございます。」
「………『回帰』」
「えっ、どうして俺に回帰を?」
「今回は危険だったしね。特別よ。それに人にも使えるか知りたかったし。お礼なんていいわよ。」
「はいはい。…それで、どうしますか?」
「どうするって攻略を中断するしかねぇだろ。いくら倒したとはいえ2階層にボス級魔物が平然と現れたんだ。報告は当然。原因究明までここは立ち入り禁止になるな。」
「分かりました。」
「何?帰るの?」
「ああ、どうやらこの事件を解明しなきゃいけないみたいだ。」
「じゃあ早く帰りましょ。眠たいし、」
「……匂うな。」
********************
(side???)
お、あれが作動したかな?時間差でもどうにでもなったから次の実験に行ったけどまさか遠距離でできるなんてね。それに『悪夢』強いじゃないか!にしても能力偽るのも大変だな。やっぱりむちゃくちゃできるのが1番楽しい!魔王サイドになってよかった〜。次は何をしよっかな〜。楽しいな〜。
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無邪気な悪魔が暗躍していますね。
あと治療師編と2、3話ほどやってから次のお話に行こうと思います。予定では阿倉川を先にやる予定です。
お読み下さりありがとうございます!
是非、評価等をしてください!喜びます。
拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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