第35話勇者たちの成長-洞窟編-
5階層の攻略が始まった。一応みんなに相談して二手に別れて探すことにした。
「ねぇホントにここに精霊ってのがいるの?全然見つからないんだけど。」
「まあまだ2時間くらいしか探してないからもっと細かなところを探してみようよ。」
「仕方ないわね。優希がそう言うならまあいいわ。」
「そうだ、恋香ちゃんが索敵で探すのってどうかな?案外すぐに見つかるかもよ?」
「ホントじゃん!なんで思いつかなかったんだろう。じゃあいくね〜。『
「どう?見つけた?」
「うーん反応はないね〜。でも1箇所すごくヘンなところがある。」
「変な所って?」
「うわっ、急に話しかけないでよびっくりするじゃん勝吾。まあ説明してあげると今使った能力って1度通ったところに何があるか確認することが出来るヤツなんだよね。でも1つだけ部屋みたいに大きな空洞があるみたいなのよ。」
「部屋?もしかしたらそこにいるかもしれないな。行き方はわかるか?」
「ちょっと待って、『
「見つけたってええ!?どういうこと!?」
「どうした!?」
「いや出てきた道がどう考えても壁の中を突っ切っているのよ。」
「壁を?隠されているってことか?」
「そう見てもいいんじゃないかな?とりあえず他の所を探しているプルファーさん達に合流しよう。」
「りょーかい。」
そこでプルファーさん達と合流して例の壁に行ったところ、、、
「ああ、確かにここにはなんかあるな。しかしよくこんなのに気づいたな。」
「恋香さんの能力を使って見つけたんだ。」
「なるほどな。しかしさすが勇者の持つ能力だな。今までにも細かく探索されてはいるがこんな所を見つけたのは初めてだ。で、どうする、行くのか?」
「僕は行きたいと思います。もしかしたらここに精霊がいるかもしれないですし。」
「なるほどな。他の奴らはどうしたい。」
「わたしも賛成だねー。というかここまで頑張ったのに引き返すの?ってカンジだし。」
「僕もいいかな?勝吾くんの力が上がるなら願ったりだ。足立くんと藤堂くんはどうする?」
「俺は賛成だ。」
「俺も賛成だぜ!どうせ大したことないんだ。サクッと行っちまおう!」
「全員賛成だな。いつもは特に口出しとかはしないんだがさすがに未知の空間だからな。藤堂も軽く考えるな。いいな。」
「「「「「はい!」」」」」
そうして壁の中に進んだ。
********************
「うわ、変な空間だな。壁も床も天井までも氷でいっぱいだな。というかみんなはどこいった?」
ここで1人になるのか!まずいぞ!
『あなたは誰!』
「え、えっと勝吾、氷見勝吾です。」
えっとこの子が精霊さん?見た感じ元気そうだけど……
『そんなことはどうでもいいのよ!なんでここに来たの!』
「なんでって、君が呼んだんじゃないの?」
『はぁ?あんたみたいなやつ呼ぶわけないでしょ。って呼ばれた!?本当に!?』
「だからそう言ってるじゃん。それで君は誰なの?」
『私はラキよ。ずっとここに住んでるの。あとお兄ちゃんがいるんだけど悪い奴に捕まっちゃったの。あなたよく見ると氷の精霊の力を扱えるわね。だったら私と契約してお兄ちゃんを助けて!』
「契約!?急に?まあいいけど、お兄ちゃんは一体どこにいるのかな?あと契約の方法とか教えてくれない?」
『よく見なさいよ。奥に一段と強い氷の壁があるでしょう。…あれはお兄ちゃんが私を守るためにああやって作ったやつなのよ。それで契約だけど普通に双方が合意すればなれるわよ。確かしょうごって名前だったわよね?【氷の精霊ラキ、しょうごが願う。精霊王よ。我らに契約の機会を……。《合意》】ほら、早く合意しなさい。』
「わかった《合意》」
『よし、できたわね。ならさっさとあの壁を壊しなさい!』
「わかったよ。でもどうやってやるんだ?」
『今契約したんだから私の経験とか能力とか使えるようになったでしょ。もともとお兄ちゃんは氷の精霊史上最強の精霊とも言われてるんだけど今なら私たちの力の方が強いんだから多分できるわよ。』
「多分て。とりあえずやってみるよ。『氷結破壊』」
ピシッ
『まだまだよ。どんどん打ちなさい!』
「くっ、『氷結破壊』」
ピシッ、ピシッ
「『氷結破壊』」
バキッ
『あと1回で壊れるわ!』
「うぐっやばいぞ、『氷結破壊』!」
バキッ、ガラガラガラガラ
『やったわ。お兄ちゃんの氷結監獄を破った!ほら、早く助けに行くわよ!』
「ちょ、ちょっと休ませてぇ〜。」
『うるさい!早くこのドアを開けなさい。』
「はいはい。」
ドアを開けるとそこには氷漬けになった竜と小さな精霊が倒れていた。
『お兄ちゃん!』
『う、うぅ〜。ラ…キ……か。それと……氷の支配者……様。助けに…来てくれて……ありがとう…ございます。』
「大丈夫か!?」
「あれと戦って…勝てたのですが……大きな傷を負ってしまって……。最初の方は…まだ…何とかなったんですが。空間の魔力がなくなって…」
『確かにここは魔力が少ないわね。私たちのを分けるわ。ほら、しょーごも準備して!』
「じゅ、準備!?魔力とか分け方知らないよ。それにさっきの氷を壊すのでもうギリギリ……。」
『仕方ないわね。契約すれば魔力も増えるんだけど使用効率が悪すぎるんだわね。左でやった方が早くなるのに……いくわよ、お兄ちゃん。』
なんか神秘的だな。魔力ってこんな色をしてるんだ。
『とりあえず消える心配はなくなったよ。ありがとうラキ、そして氷の支配者様。』
『当然よ!』
「ああ、どういたしまして。それで氷の支配者ってのはなんなの?なんか恥ずかしいんだけど。」
『氷の支配者は氷の能力を最大限に扱うことが出来る人のことですよ。ぜひ、僕とも契約してくれませんか?僕の名前はグェースです。』
「わかった。グェースね。よろしく!」
無事に2人の精霊と契約しました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なろうの方でも更新を始めました〜。
お読み下さりありがとうございます!
是非、評価等をしてください!喜びます。
拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
@shinjr4926さんフォロー、鏡 大翔さんフォロー、レビュー、ありがとうございます😭
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます