第27話勧誘

勇者を気絶させた後アスラーと城まで戻って牢屋に入れた。これで勇者を完封したのでデーテル達を助けようとしたが勇者が目覚めた時暴れて何し出すか分からないし城に残っている奴らでは対処できないのではないかということで俺は残ることにした。


「……ぅう一体……何が…」


「お、やっと起きたか。さすがに数日気絶したままはビビったわ。まあそれとして騙して悪かったな。まあ戦争だし勇者は強すぎて厄介だからな。仕方ないと思ってくれ。」


先に目を覚ましたのは黄輝沙耶香か。だったら他の奴らもすぐに目を覚ますだろう。


「なぜ騙した!お前は一体なんなんだ!」


なかなかの気迫で俺に言ってきた。


「さっきも言っただろう。この戦争において勇者は邪魔だ。だが恨みもなしに殺すほど外道でもない。だから魔王である俺とアスラーが勇者を相手取ったんだよ。」


「魔王だと……。まさかあの時魔王を選んだのか!意味がわからない。」


「いや魔王を選んだのはぶっちゃけミス。まさかちょっと思っただけでこうなるとは思わなかったんだよ。」


「それでもお前は魔王になっているじゃないか!結局選んだのとは変わらない!」


「まあそんなことどうでもいいじゃないか。それはそれとしてこの牢屋から出ようとか思わないでくれよ?止めるの大変だから。」


「私達を止めるだと?お前にできるのか?」


「できないことは無い。だがこれだけは言っておこう。俺の能力は殺す方が随分と簡単だ。下手に抵抗はしない方がいいよ?まあ仲間が起きるまでちょっと待ってなよ。4人の前で話したいことがある。」


「……それは信じていいんだな?」


「もちろんだ。それに悪い話でもないよ。」


********************


それから1時間が経ってほかの3人は目を覚ました。まあいろいろあったけど何とか静かにさせた。ちなみにデーテルには緊急時にはすぐに連絡するように伝えてあるので問題は無い。


「はぁ、まさか春斗くんが魔王だったなんて。それに戦争を仕掛けた本人でもあるなんて……」


「というかあたし達をどうする気?」


「別にどうもしないよ。ああ、さっき沙耶香さんにみんなに言いたいことがあるって言ったけど簡単に言うと俺たちの仲間にならないかってこと。もしならないにしてもこの戦争が終われば解放するけど邪魔はしないで欲しいな。」


「仲間になるだと?魔王の?ふざけているのか?」


「私もそう思う。急に騙したと思ったら今度は仲間になれってなれる訳ないじゃん。」


「まあならないならそれでいいけど、別に奴隷みたいに働かせたりもしないし、訓練したいならさせてあげるし手伝ってもあげるし、普段とはあんまり変わらないよ?いや…まてよ…」


「何よ急に黙って。」


「この戦争の目的って簡単に言えば俺らが国王を潰すことであって国民自体に害は与える気ないんだよ。でも国王が消えれば国としては困るわけじゃん。だからさ、能力的に考えて白根さん、国王、いや女王にならない?」


「え?女王に?私が?」


「だって勇者としても国民からは少なくとも支持はあるわけでしょ?コクレン国に対して思い入れがあるならそれもひとつの手だね。あ、もちろんその時は色々と条約とか結んでもらうけどね。」


「それじゃあ俺たちの仲間になるか。女王となるか。そのまま解放され別の地に行くか。ゆっくり考えるといいよ。あ、でも戦争が終わるまでには考えてて欲しいな。」


おっと4人で話し合いを始めたらしいな。勇者がそのまま女王になってくれるのがいちばん楽だなぁ〜。あ、一応アスラーに伝えておくか。それとデーテルに今のところ問題ないかも聞いておこう。逃げる様子もないし俺も戻ろうかな?少し席外して他のやつに監視してもらおう。それでも逃げる素振りがなければ俺も戦争に参加すればいいや。


********************

(sideコクレン国国王ラーアイ)


「ラーアイ様!大変です!」


「どうした!」


「勇者達が突如姿を消したそうです!どこに行ったのかも分からないので戦争に乗じて逃げたかもしれません。」


「なんだと!いや、魔王がやったのかもしれん。」


「どういうことでしょうか?」


「前も言ったが戦争に第三階位魔王が居ないのは異常なんじゃ。あいつは戦争に単身で突っ込んでくるやつじゃ。だから居ないのはおかしいんじゃよ。しかしここまで姑息なことはしないはずだ。これは奴と同等の存在がもう1人いると考えていいいな。」


「同等ですか?それって魔王のことですか?」


「ああ、いや、まさか……」


「どうしたんですか?」


「もしそいつが魔王としたら、あの4人の転移者と知り合いなら、全ての辻褄が合う。転移者は総じて協力な能力を持つのは知っているじゃろう。もしそうなら短期間であの強さを誇るのも納得が行く。」


「そんな。」


「勇者は諦めるほかない。今の戦況はどうだ?」


「戦況はギリギリ耐えているようなものです。全滅も時間の問題かと。」


「っち仕方がない。わしも出よう。あれの準備をしろ。今すぐにだ!」


「畏まりました。すぐに準備いたします。」


忌々しい。魔王などわし自身が葬り去ってやるわ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


どうしよっかな〜♪……いやほんとにどうしようかな:( ;´꒳`;):


お読み下さりありがとうございます!

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拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m


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