第24話圧倒的な力、勇者の存在

(side白根和葉)


勇者としてこの国に来て私たちはたくさんの訓練をしてきた。

例えば私はリーダーとしての威厳や能力の使い方、デメリット、範囲、持続時間などを毎日やってきた。どうやら能力を使えば使うほど少しずつ強化されていくらしく、当時1.5倍だった倍率も今は2倍まで上がった。

なほっちやみずっちも同じで能力を使って強化をしていってるみたい。さやっちは私たちの中で唯一の攻撃係なのか、毎日武器を振ったり、国で1番強い人と訓練とかしてものすごく強くなってる。でも、やっぱり疲れるようで、最近はあんまり話せないのが残念。

そう思ってたけど、少し前からは4人の連携をするために4人で魔物と呼ばれる奴を狩りを行ったりして、話す機会が多くなった。

狩りはこれでもかと言うほど上手くいった。

やっぱり私たちの連携はすごいんだ。これを何日かやっていたら、とうとう魔王軍が攻めてきたというのを耳にした。かなり強いらしく何人か死んでしまった人もいた。

その日から訓練はより一層きついものになったけどみんなも同じ状況だから頑張らなきゃって思って頑張ってるんだ。それに最近は私も戦えるように剣の使い方も教わるようになった。

少しして魔王を討ち取ったという事が耳に入った。

魔王を倒すのが私たちの目的でもあるからこのニュースは私の心を軽くしてくれた。

…魔王を倒せば日本に帰れる。そう信じて。でも、いざ確認しに行くともう1人の魔王が奇襲を仕掛けてきて、行った人がみんな死んでしまった。そこでその魔王も討ち取るために私たちも戦争に加わるようになった。みんなとまた一緒にいられるのは嬉しかったけど毎日辛い訓練を受けていることもあって前みたいに楽しく話せなくなった。はあ、前に戻りたいな……。


********************

(sideナノハ)


「ふう、あとは時間が解決してくれるだろう。」


「お前なかなかやばい能力が追加されてるな。何者なんだよ。」


「ただの転移者だよ。でもあと39人もどこかにいてそのうち35人は」


「そんなに転移者がいてお前レベルで強いのか。恐ろしいな。それにもしかするとそいつらの何人かはコクレン国にいるかもしれんな。顔見知りだろ。戦えるのか?」


「さすがに殺すのは目覚めが悪いけど戦えないほどではない。こちらに敵意があるなら相応のことはするかな。」


「薄情なやつだな。」


「ほら、もうすぐ終わりそうだ。デーテル達を待って直ぐに出発するぞ。コクレン国を潰す。」


「わかったよ。ここまで来るのにはだいたい1週間くらいかかるだろう。それまで兵士たちを休ませるとしよう。お前も休め。」


「わかった。おーいマモン!全滅しただろ?そろそろ戻ってこーい。」


【了解だ。だが、逃げたものが何人かいるようだぞ?どうする?】


「俺たちの情報が向こうに行くのはまずい。全員潰せ。いや、1人はここに連れてこい。情報を吐かせる。」


【了解だ。】


すぐに逃げたやつを捕まえてデーテルたちが来るまで尋問をしましたとさ。そいつ曰くコクレン国には4人勇者、クラスメイトがいるらしい。顔も名前も覚えてないから知らんけど。…ただ向こうがどういう能力を持ってるかは知ることができたしいいだろう。なんでも武器が使えるのは強いな。気をつけないと。


********************


デーテル達と合流してこれからの作戦について話し合いを始めた。


「とりあえず戦力としては第三魔王軍、第五魔王軍計10万ほど、相手は四国全てを集めているなら50万程、その内能力持ちが5000程で勇者が4名います。そのうち1人は統率に長けていてバフ、デバフ者が2人、1人が強力な攻撃の能力を持っているようだ。」


「それに1人はチャームという我々の精神に直接攻撃をするものがいるようだ。さらに4人は仲が良く時間がある時は一緒にいるようだからこの戦争でも4人で行動することが多いだろう。」


「今回の戦争の肝はこの勇者4人をどう押さえつけるかが重要になっていくと思う。それで俺とアスラーの2人で勇者4人を無力化、デーテルが指揮をとってコクレン国を相手とるのが最適と思う。」


「4人を魔王様お二人でですか?過剰戦力かと思いますが。」


「いや、コクレン国は勇者無しで魔王を1人倒している。油断が招いてこの結果になっているのだからこのくらい慎重になる方がいいだろう。ただこっちが終わればそのままコクレン国に突撃しに行く。」


「アスラー様がそれで良いなら問題は無いです。」


「私も概ね問題は無い。ただ10万の兵力をデーテル1人に任せるのは良くない。お前らからあと4人、統率に長けている者を隊長としろ。私からも5人統率に長けている奴らを選んで隊長とさせよう。負担も減らしつつ指示を完璧に、だ。」


「わかった。デーテルもすまない。全部を押し付けようとして。」


「大丈夫です。隊長に任命できる者もあてがありますので問題ありません。」


「ならこの作戦で行こう。」


【勇者達はどうやって分けるのか?】


「勇者と分かったならこのまま俺の正体を明かし誘導する。さっきも言ったが勇者は基本無力化だ。やむを得ない状況なら迷わず殺す。」


「それはかなりリスクが高いのではないか?」


「いや向こうは俺の事をまだ把握していない。これからも戦争をするならその技は使えなくなるが今回なら使える。」


「なら問題はない。作戦決行は明日だ。異論はないな?」


「ああ、問題ない。」


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