第19話魔王の真価


「では手合わせといこうじゃないか。」


というわけでアースラさんに稽古をしてもらうこととなりました。

……最近訓練や稽古しかしてないな。

それはともかくアースラさんは全力出やってきていいとは言っていたもののさすがに《力の簒奪》を使うのは良くないのでそれ無しで戦うことにしよう。


というわけでなんやかんや1回も使われていないこいつを使ってみよう。


「分かりました、では行きます。《上限解放》」


使った瞬間明らかに今までとは違う感覚を覚えた。


「そのまま《強欲の化身》!

こい、グリード!」


今度はグリードを召喚するとのグリードが姿を現した。


「え?二体?なんで?」


「ほほう。貴様は召喚系の能力を持っているのか。だが召喚はかなりの体力を使う。あらかじめ召喚しておくのが定石であるのに残念だな。それにこいつらは色は違うがハングリーベアーとマジックウルフだな。ではこちらも行こうか!」


そう言うと共にものすごい速さでこちらへ向かってきた。


「!?ウルフ、魔法を撃て!ベアーは守りの準備を!」


ってしまった!ハングリーベアーは元々知能が低いんだった。攻撃しかしないのに守れるのか?


「む?こいつはほんとにハングリーベアーか?知能も高いようだし普通より固い。いくら召喚獣であるから殺すわけにはいかないがそれでも再起不能くらいの力は出したはずだ。それを無傷だとは恐ろしいな。おっと危ない危ない。もう1匹いたな。」


隙を着いたと思われたがいとも容易くかわされそのまま接近されてしまった。


…やばいな何も出来ずに負けてしまう。せめて一矢は報いたい!


「召喚士を相手取るには召喚士本体を叩くのが定石だ。まずは戦い方から学ぶんだな。」


くそう、剛腕みたいな力が上がるタイプの能力を持っていれば、、、


「っむ!?貴様、剛腕も使えるのか。今まで隠すなんてなかなかやるじゃないか。」


剛腕なんで使ったか?もしやこれが上限解放の力?


「召喚士本体が戦える場合は稀だな。まあ良い。こいつで軽く足止めしてやろう。《断罪の天秤》」


またあの体が重くなるやつか!……でも今回は重くないぞ?


「ほう。今度は効きもしないのか。奇妙な能力を持っているようだな。だが把握していないのは残念だ。」


先刻の数倍の速さでこちらへ向かってきたアースラさんになすすべもなく気絶させれてしまった。


********************

(side???)


ここはどこだ?確か俺はアースラさんと模擬戦をして意識を失ったんだよな?


【無様な魔王よ。初めて会うな。】


「誰だ!」


【誰だ、か。いつも我の力を使うくせにそれはないだろう。】


「いつも?まさか強欲?いやでも…」


【いかにも。我は強欲の悪魔。そうだな「マモン」とでも名乗っておこうか。】


「そのマモンさんが何か用ですか?」


【用というものではないのだがな、お前が能力を把握していないことに気づいてな。詳細を教えてやろうかなと思ったんだよ。】


「詳細か、確かに今までは手探りだったし、教えてくれるなら是非もない。」


【では『力の簒奪』から教えよう。こいつは簡単、相手の持っている最も強い力を奪うんだよ。奪う数は今は3つらしいけどこれからはまだ増える。次に『欲の暴走』。こいつは相手の『欲』を奪って自我を無くすんだ。元々自我がない奴らには聞かないけれど人間に使えばただその欲を満たすようになるから見ていて滑稽だったよ。】


……いや笑えないんだが。性格悪すぎだろ。


【いずれも相手が息絶えるまで効果がある能力だからな、注意するように。】


【次に『強欲の化身』。こいつは俺の下僕をそちらへ送ることが出来る。こいつらは大抵形をもたないから倒したことのあるやつを食らってその力と姿を奪うんだ。】


【最後に『際限ノナイ愛奪』だ。こいつはまだ持ってないみたいだからな。特別に使えるようにしてやろう。能力は相手の「力」を永遠に奪い続けていくというものだ。しかし、奪うと言っても自身の力にならずにそのまま消えていくようだから自分自身が強くなっていく訳では無いから注意するが良い。】


【この四つが強欲の悪魔たる我の力だ。なにか質問はあるか?】


「『上限解放』を使った時、さっき聞いていた能力と全く違うことが起こっていたんだが何か知らないか?」


【知らんな。だがその力は『憤怒』であろう。我に聞かれても困る。そもそも大罪を7つも持つ輩など聞いたことも無いゆえになどうなるかもわからんので興味があるのだよ。】


「そうか。憤怒の悪魔に会えるにはどうしたらいい?。」


【さあな。向こうが興味を持てば我みたいにコンタクトを取ってくるであろう。その時に聞くが良い。それに貴様はそろそろ目覚める時だ。我の能力をしっかり使いこなすのだな。】


「ああ、頑張るよ。」


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