22話:魔神の姫(2)

 [監禁1週間経過]


 ユピテル「あ゛ぁぁ」


スターシップの動力となる電気を、ユピテルから魔力を強制に吸い取る球体の装置せいで、ユピテルが苦しんでいる。


神・女神の生命は、魔力に依存している。

その為、幼いユピテルの魔力が低い状態では、いつ消滅してもおかしくない状態だった。


その為、イオは、ユピテルに魔力を注ぎ消滅を防ぐようにしている。


しばらくすると、魔力吸収装置が止まった事に安心するが、すぐにオルデスが中に入って来た。


 オルデス「どうだ、生きているか?」


 イオ「お願いします。ユピテルを、ここから出してください」

「魔力の回復が追いつかないほど、危険な状態なのです」


 オルデス「そうか、なら制御装置の部屋にイオを隔離して監禁しろ」魔神兵士に指示を出す。


 イオ「そんな・・・ 娘を、殺すつもりなの!」


 オルデス「だからどうなのだ? 消滅しても、代わりの発電機を産めば良い」


この人は、娘を、物としか思わない事に驚く。


 オルデス「スターシップのエネルギー補充が完了した」

「浮上の準備をしろ」兵士に命令をする。


この時、イオの顔に好機の笑みに変わる。




オルデスが指令所の椅子に座り、指示を出す「スターシップを星の軌道上まで浮上」

「戦闘の準備が整い次第、神の部屋に突入する」するとスターシップがゆっくり上昇する。


ある程度の高さに来た時、上空から光のレーザーが降り注ぐ。


 オルデス「何が起きた!」


 兵士「駐機場に攻撃を受けました」

「他に軍事施設も攻撃を受けています」


地上からの救援が絶たれ、地上に着陸もできなくなった事で、スターシップの戦力で戦う事になった。


そして上空から女神とクロスがスターシップの前でとどまる。


 オルデス「浮遊スキルが有るものは、上空に出て反撃せよ!」

「それ以外の隊は、動力室前で待機するのだ」




 クロス「スティア、空母の中に侵入し、イオを救出して欲しい」

「そしてイオを拐った後に、急激に国が発展した原因が有る」

「もし、それが驚異になるのなら破壊して欲しい」


 スティア「わかった」


 クロス「カルディナとレアは、上空で応戦してくれ」


クロスが指示を出すと同時に、魔神の兵士が現れた。


レアとカルディナが、先制攻撃を仕掛ける。


 カルディナ「トルネード」

 レア「メテオ」


広範囲最大級魔法を放つ。


魔神の魔力は高いが、女神の魔力ほどではない。

だが、魔神の多彩なスキルと属性で、攻撃をされると倒される恐れがある。


だから、女神の膨大な魔力と属性一種に特化したスキルで先制攻撃を仕掛ける。


魔神たちは、大きな竜巻の中で身動きが取れない状態でいると、上空けら巨大な隕石が落下してくる。


下から竜巻が押し上げ、上から隕石が押し付ける形で、魔神たちは挟まれ、倒されていく。


 オルデス「なっ!」300人ほどいた数が、数人ほどになり驚く。

「・・・地上からの支援はまだなのか?」


 兵士「神の部屋から今だに攻撃を受けており、身動きが出来ません」


 オルデス「なら、神の部屋の占領を中止し、長距離弾道核ミサイルで、打ち落とせ」


 兵士「了解しました」




[神の部屋]


 ミツハ「ホイホイ… ウリャー…」ミツハは、魔神の国の軍事施設を神の部屋からレーザー砲で攻撃をしていた。


 ミツハ「よ~し次のターゲットは、ここだ!」


その時、モニターが警戒アラームがなる。


ミツハは、スターシップからの核ミサイルが、近付いてる事に気がつかなかった。


 ミツハ「あっ・・・ ヤバイ」慌てるミツハは、ミサイルを打ち落とす事に苦戦する。


その状況に、クロスが光の剣を放ち、ミサイルの推進噴射部分を切り落とす。


推進を失った核ミサイルは、そのまま落下し、魔神の国で爆発した。


巨大なクレーターになり、その穴の中に海水が流れ込んでいる。


 オルデス「・・・、 私が直接出る」

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