素敵な生活保護

白井京月

第1話 出会い

大学病院の精神科病棟に入院して、私は初めて生活保護の人と知り合いました。その男性は毎日、彼女のお見舞いに来ていて、みんなで一緒にお茶してました。彼もまた、精神疾患を抱えています。だから、働けないのです。それでも、屈託の無い笑顔と楽しい会話。会社で売上アップに血まなこになっている人より、どれだけ正常なことかとおもいました。

当時の私は大企業の課長。年齢は40歳。妻子あり。持ち家。車はBMW。年収は約1千万円。そこから、生活保護に憧れて、実際に転落するまでに何があったのか。リアルを書こうじゃありませんか。ご期待ください。

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