十六話「一緒にお風呂入らない?」
夕飯を食べテレビを見ながら桜は猫のぬいぐるみを触っていた。
モフモフで気持ちが良さそう。触りたいな……。
「なぁ桜その猫のぬいぐるみ触らせて欲しんだけど」
「ん? この子に触りたいの?」
「触りたい」
「いいよー」
桜がこっちに近づいてきて俺は猫のぬいぐるみを触った。
「おぉ……」
頭を撫でると毛並みがモフモフで気持ちがよかった。
「「お風呂が沸きました」」
「あっ風呂沸いみたい、じゃあ桜。風呂先に入っていいよ」
さっき桜に風呂1番に入るか聞いたとき入りたいと言っていた。
「……ねぇ仁」
「ん?」
桜の方に振り向くと同時に俺の手が桜の頬に巻き込む形で猫のぬいぐるみを抱きしめていた。
「一緒にお風呂に入らない?」
「……え?」
一緒にお風呂?
桜はそう言った……。俺と風呂を入りたいって。アルバムの時は一緒に入ると言う約束をした……。そう、約束をした……。
と、いうことは桜の裸が見れるってこと!?
今の桜の裸を想像した瞬間。心臓がバックン鳴り響いてきた。
「……仁の裸みたい。高校生になっちゃたけど、それでも仁の裸がみたい、です」
「――っ!」
さらに心臓が加速していく。
好きな子の裸なんていつかだとは思っていたけど、こんな速くに見れる機会なんてあっただろうか……。
純粋な気持ちでいえば見たい……。
「……わかった。先に入っておいて」
桜が先に入れば入浴剤とか色付きのを入れて体が見えなくて平気だ……。
見たら見たらで絶対に理性が飛んでしまいそう。
……でも見たいんだよな。
「あぁぁ……」
めちゃくちゃ葛藤しているなか桜が手を触ってきた。
「ダメ?」
桜が猫に押し付けながら聞いてきたがめちゃくちゃ顔が赤かった。
「……着替え取ってくる」
「わ、私も」
俺は着替えを取りに行き。桜と一緒に風呂場の方に向かった。
「おぉ……」
「2人で丁度ぐらいだね」
桜と一緒に脱衣所の方を行ったが意外と狭かった。
「……小学生の頃は広く感じたよな」
「仁と両手を広げたら広かったぐらい?」
「そうそう。大体はそのぐらいだったよな」
「ねぇ、」
話しながら桜が服を持ち上げていた。
「――っ!」
水色の下着がガッツリと見れてしまい。嬉しさと罪悪感が物凄く交互にしてきた。
「……仁?」
「え、あぁ」
桜の呼びかけで俺も慌てて服を脱いだ。
「――あっ!」
桜の動きが止まった。
「お、おぉっ……改めて見ると腕の筋肉が凄い」
「……あっありがとう」
褒められてめちゃくちゃ嬉しい……。
「えへへいいの見れた」
そして桜はスカートを脱ぎ下着になりそのまま下着を脱いでいた。
「「――っ!」」
上を脱いだ瞬間小さい胸が跳ね目がそっちの方に向いてしまった。
「……」
いつも見てしまった胸がついに見れたという気持ちが物凄く大きかった。
そして下の方を脱いで、桜は生まれたままの姿になっていた。
「……」
「――っ」
心臓が機械で動かしているみたいにガッコンガッコン鳴り響きわかっていた。
「……んっ」
流石に恥ずかしかったみたいでタオルで胸とか股のところを隠していた。
「……」
うわぁぁぁっ彼女がエロい!
言葉にならないほどに頭の中で独り言を大声で叫んでいた。
それは彼女が、裸……今、目の前で裸だから興奮しないってことなんか出来るはずがない。
「……仁の見たい」
「っ! はい」
俺も勢いよくズボンと下着を脱ぎ下におろした。
「――っ!」
桜がめちゃくちゃ見ていた。
……自分でもビックリするぐらいになっていた。
「あぁっ仁のが見れた」
手に持っていたタオルが床に落ち再び桜の裸が再登場し、手は顔を隠していた。
「あっ……あぁぁっ……おぉっ」
指の隙間から見ているのがバレバレだった。
「小学生の頃とは……違う」
「それはな……お互い成長したから違うだろ」
「……えへへそっか」
物凄くニヤけているウチの彼女がいた。
けどやっぱりこうしてみると綺麗な身体だった。
熱っ……。
「このままだと俺が死んじゃうからお風呂に入ろう」
「えっあっうん……」
浴槽のドアを開けて2人で中に入っていた。
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