エッチな関係
百合ヘン隊 くろ
第1話 タカラとシュウヤ
「うあ!シュウヤ!ちょっと待って!それはズルイ!」
「はは、よえ〜」
この爽やかな笑みを浮かべながら頭をポンポンとしばいてくるのは俺の事を知っている唯一の友達だ。サッカー部に入っていてキーパーをしている。短い髪をツンツンにしていておでこがチャームポイント。
俺の事を知っているのっては簡単に説明すると、俺が元々男だって知ってるのはこいつだけって事。
まだ分からない?
はあ、世界で何人かしかいない急性女体化症ってやつだ。中学卒業と同時期に発祥して、高校では女として生活している。同じ高校のシュウヤにいろいろ助けてもらってるって訳。
学校が終わってシュウヤが俺の家に来て一緒にゲームをしている。
「それにしてもタカラ、意外と男子に人気あるみたいじゃん」
「え?なにそれ」
「知らねぇの?お前よくサッカー部の練習見に来てるだろ?その時に部の何人かは可愛いって言ってたぞ」
「へぇ、モテ期かな?」
男子にモテてもって感じはするけど悪い気はしないな。
「なに嬉しそうにしてんだ」
「べっ、別にそんなんじゃない!」
「部屋もだいぶ可愛らしくなってきてるし、仕草とかも女らしくなってきていつかタカラに彼氏ができるのかと思うと複雑だ」
「あのなあ、元男だぞ?この秘密を知ったら俺の事女として見れるやつなんていないって」
「こんなに可愛いのにもったいないな」
「え...!?」
か、可愛い?可愛いって言ったか!?いや、別に嬉しいとかじゃないけど...シュウヤって俺の事可愛いって思ってたのか。
「ん?」
「別に、何でもない」
「お前、照れてんのか?」
「照れてねぇよ!」
「怒んなよ」と言いながらシュウヤは頭に手を置いて優しく撫でてきた。
「なんだよこの手」
「いやー、機嫌直してもらおうと思って」
「...」
なんでこんなにドキドキするんだ?それにこの変な空気感...。
この気持ちはなんだ、シュウヤに頭を撫でられて安心するし、嬉しい。
いやいやいや、俺は元男だぞ!?しかもドキドキする相手がシュウヤって...。
体が女になった事はもう考えても仕方ないから受け入れたけど、心は?
「なあ、タカラ」
「なに?」
「お前って心はどっちなんだ?男を好きになったりするか?」
「わ、わかんねぇよ」
「試してみるか?」
「試すって何を?」
「ちょっと立ってくれ」
言われた通りに立ち上がる。
シュウヤも一緒に立ち上がり、目の前でやけに真剣な表情をして俺を見つめてくる。
「それで、どうするんだ?」
俺が質問を投げかけるとシュウヤは返事をせずに俺に近づきギュッと抱きしめてきた。
「ちょ...!シュウヤ!?」
「ドキドキするか?」
「し、しねぇよ!」
離れようと思ってシュウヤを突き放そうとするが女になった俺の力ではシュウヤを引き離す事が出来なかった。
「本当か?」
「...本当だって」
嘘だ。
頭を撫でられていた時とは比べ物にならないくらいドキドキしているしこのまま抱きしめていて欲しいなんて考えてしまっている。
「ならなんでそんな顔をしてるんだ?」
俺から離れたシュウヤが言った。
「...」
どんな顔をしてるんだろう。
...きっと俺は...。
「タカラ」
俺は何も言わない。
シュウヤの顔が近づいてくる。
俺は受け入れるように目を閉じる。
俺の唇にシュウヤの唇が重なった。
お互いの気持ちを確かめるかのようなキス。
軽く触れ合ってすぐに離れていく。唇の柔らかさだけを感じる、シュウヤの気持ちが伝わってくる。
認めてしまおう。
俺はシュウヤが好きなんだろう。
「タカラ、俺はお前の事が好きだ。こんな事言うつもりは無かったし、そばで守ってるだけでいいと思ってたけど、最近タカラは男子に人気があるし。俺はタカラを他の男に渡したくないんだ」
「うん...」
「俺と付き合って欲しい」
俺は頷き、さっきはシュウヤからしてくれたキスを俺からシュウヤにした。
シュウヤの事が好き、そんな気持ちを込めてキスをした。
「キスする前に言えよ、バカ」
「はは、悪い」と言ったシュウヤの顔はとても嬉しそうだ。
シュウヤは力一杯俺を抱きしめた。
嬉しい気持ちは俺も同じ、体が女になって心まて女になった。
きっとこうなる運命だったんだろうな。
そんな事を考えていると何か体に当たっている事に気づいた。
「シュウヤ...」
「悪い...」
お互い何も言わない。
制服のズボン越しにでも分かるシュウヤの大きくなっているアレは好きな女の子に押し付けられたまま、何とかして欲しい...そんな主張をしているようだ。
抱きしめられている状態のままシュウヤを抱きしめていた手を離し、自分の体に押し付けられているモノを撫でるように触る。
俺を抱きしめている手に力が入るのが分かる、感じているのだろう。
俺が触ってシュウヤが喜んでる、そんな事を思うと嬉しい気持ちになると同時にもっとしてあげたい、気持ちよくなって欲しいと思った。
チャックをおろしてパンツ越しに触り、その後シュウヤのモノを取り出す。
熱を帯びているように熱いシュウヤのソレは好きな子に触られて喜び、感じている事が分かる汁を垂らしている。
「きもち、いいか?シュウヤ」
「う、うん。もっとしてほしい」
「うん」
ズボンを脱いだシュウヤはベッドに腰掛けて「舐めてくれないか?」と言ってきた。
舐める...シュウヤのコレを...。
男の時だったらぶん殴っていたくらいに嫌なのに、今はもっと気持ちよくしてあげたいと思っている。俺、女の子になったんだな。
シュウヤの早く気持ち良くして欲しいと言わんばかりのソレを俺は何も言わずに口に入れた。
「うっ、タカラ...っ!」
お、おっきぃ...口に入りきらない。
口に半分くらいシュウヤのモノをしまい込んで、どうすればいいか分からないからとりあえず舌で舐める。
「タカラ、かわいい。そのまま少し上下に動いて」
俺は言われた通りにゆっくりと上下に動く、舐める事に必死になっていた俺は唾液を飲み込む事を忘れていてシュウヤの固いソレはトロトロになっている。
「ん、ん」と俺から溢れる声にシュウヤは嬉しそうにこちらを見ている。
「あ、タカラ...気持ちいいっ」
よほど気持ちよかったのか、シュウヤは俺の頭をボールを持つように手を置き、もっともっと気持ちよくして欲しいと上下に動かし始めた。
「んっ、んっ!ひゅうゃ、く、くるひぃ」
「タカラ...っ!ごめん、気持ち良すぎるっ!」
喉の奥の方にまでシュウヤのモノが届く。
「タカラっ!い、くっ!」
こんなにおっきなシュウヤのモノは咥えきれないと思っていたが、シュウヤに無理矢理喉の奥に押し込まれて、そのままシュウヤの愛の証を流し込まれた。
飲み込みにくいソレは唾液と絡めて何とか飲み込む事が出来た。
「ゴホッゴホッ、シュウヤぁ」
「ごめん、気持ちよくて...」
「別にいいけど」
「飲んでくれたんだな」
シュウヤは俺を抱き寄せて、ベッドに寝転がりさっき満足させたはずのモノを押し当ててきた。
「タカラ、好きだ」
「俺も、シュウヤが好き」
元男だったとか関係ないんだ、俺は俺としてはシュウヤが好きで喜んでもらいたい。
これからもずっと。
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